南極と超深海の両極地で、実際に自分の手で水中ロボットを潜らせてきた研究者による「実話」をご紹介するブログ。

 

今回は、「新種の深海魚発見!その名もヨコヅナイワシ!」というお話です。
 
地球の7割は海で、その平均水深は3800mとされています。つまりほとんどが深海
 
しかも日本は4つのプレートの上に乗っかる島国であることから深海へのアクセス性がよく、地球最深部10911.4mのマリアナ海溝チャレンジャー海淵にも、横須賀から船で5日ほどで行けてしまいます。
 
しかし、深海はもっと身近にも存在していて、駿河湾は水深1500mを超える日本で一番深い湾です。
 
↑ 東海大(清水)にある駿河湾の等深線模型
 
じゃあ、どれくらい近いか?って言うと、焼津港から船で20分も走れば、足元には水深1000mの深海が広がるくらい、とにかく近い!
 
そんな駿河湾で、長年、深海生態系の頂点を探す研究が行われており、微力ながら調査のお手伝いをして来ました。
 
そして、2016年に採取した未知の生物が、この度、遂に、キラキラ新種キラキラとして認められました!
 
研究リーダーのJAMSTEC・藤原さんを始め、多くの人が携わり、CTによる画像解析やDNA解析を経て、新種である!と国際学術誌に掲載されました。

 

 

 

論文には共著者として自分の名前も記載されており、まさに世紀の発見に携われたのは、研究者冥利に尽きるの一言です。

 
まだまだ深海は未知の世界が広がっています。ひょっとすると、ヨコヅナイワシを超えるオヤカタイワシがいるかもしれません(笑)
 
これからも深海の研究は続いていきます。その研究に役立つ調査機器開発で、当研究室は今後も深海研究をサポートしていきます。