これまで仕事やプライベートで国内外のさまざまな水族館に行かせて頂きました。その中からいくつかを工学屋の目線でご紹介していこうと思います。今回は愛知県にある碧南海浜水族館です。

 
 
 
名古屋周辺には幾つかの水族館がありますが、ここのオススメは「The 手作り」です。水槽や飼育設備の多くを職員さんが手作りしています。そのため、各所に「ほぉ~!」と言う工夫が施されていて、係りの人の生き物への愛情を感じます。
 
仕事で水族館に行くとバックヤードをウロウロすることがあるのですが、大小どんな水族館でも多くの場合は狭い通路を身を細めて足元に気を配りながら歩きます。しかし、ここは「歩き易い!」と思わず言葉に出るほど動線が考えられています。
 
 
「あ!分かります?建設から職員が入って水槽やポンプの配置とか考えています」と、職員さんが教えてくださいました。
確かに、ポンプやバルブもメンテナンスがし易いように配置されています。
 
さらに、水槽にもいろいろ工夫がされています。小さな水槽を奥行きがあるように見せるため、壁面には絵が描かれているのですが、これがなんとも想像以上の効果で肉眼だと不思議なほどマッチして見えます。
 
 
また、水槽の上の隅には謎のボルトが埋め込まれています。これ、最近の新しい水族館ではあまり見かけないのですが、二重窓のようになっていて、ボルトの部分から内部の空気を抜くことで結露を抑える工夫がされています。これも見る側と見せる側の双方に配慮された工夫です。
 
 
そして、水族館でのお楽しみと言えば併設のレストラン。ここには「キッチン台所」というレストランが併設されています。水族館の職員さんのお弁当も手掛けていることもあり、味もボリュームも満点です。オススメはオムライス!
 
 
1年ほど前にリニューアルして屋外にはビオトープもでき、観察会なども実施しているそうです。名古屋市内からは少し距離があるのですが、個人的には一見の価値ありな水族館です。
 
いつかコロナが落ち着いたら、水中ロボットを使ったイベントを実施できれば良いなと思っています。