ギンコウ。
銀行じゃなくて吟行の方。
まさか、この私がそんな世界に足を踏み入れるとは。
たまたまお声がけいただき、
通訳案内士仲間も何名か参加するということで。
(参加費諸々無料、無料に弱い、苦笑)
俳句の世界には、癒しの世界との共通点が
あると知ったことが一番の学びでした。
今ここ、その瞬間を、絵を描写するように
切り取る。
正岡子規の提唱した写実主義、
というやつですね。
人が悩みを抱えているとき
その意識はたいてい過去か未来に
向けられています。
もう変えることのできない過去を嘆いてばかりいるより
まだ起こらない未来を憂いてばかりいるより
今ここに意識を向けること。
そのときに、五感をフル活用すること。
メディテーションや
マインドフルネスの感覚?
何が見えていて
どんな音が聞こえていて
触れるとどんな感触で
どんなにおいがして
何か食べたり飲んだりしたときには
どんな味がするか。
光の感じがお気に入り。
同行した仲間の一人が撮ってくれました。
句会開始までの時間を気にしつつ
一句ひねり出そうと必死、、、
全然マインドフルネスじゃないですが、、、
日本庭園には石灯籠がよく置いてあり。
その火袋は、東側に太陽(〇の形)
西側に月(☽の形)にくりぬいてあります。
調べたら諸説あるみたいで
必ずしもその方角通りでなくてもいい
と書いてあるものもありますが。
そういえば、それを教えてくれたのは
父だったなぁ、と。
石灯籠を見ながら思い出したり。
あなたなる 夜雨の葛の あなたかな
わずか26歳でこの世を去った
芝不器男の句です。
この句を詠んだのは、多分息子と同じくらいの
年齢のとき。
この句は最初
陸奥の国と 伊予の間の 真葛かな
という句で、何度も推敲を重ねて↑に。
あなた を かなた としてみたり
その推敲過程が 芝不器男記念館の
パンフレットに紹介されています。
当時、不器男は東北大学の学生で
故郷愛媛を離れ、遠く離れた宮城へ赴くときの
思いを詠んだ句です。
一日では移動できなかった距離。
まだ二十歳そこそこ。
高浜虚子による名鑑賞によって
脚光を浴びた句でもあります。
芝不器男記念館(不器男の生家)は
実家から車で30分以内のところにあるので
今度、行ってみたいと思います。
自分が作るのは全然ですが
バックグラウンド含め
好きな俳句がある、というのは
いいものだなと思います。
故郷の良さがこの歳になって
やっとしみじみわかるようになってきました。
