大きなイベントを手掛かりにする方法もありそうです。小説の中では何か事件が起こっているはずです。その主人公とおなじ目に遭った時、自分だったらどんな行動をとるか考えてみるという方法があります。ひとつの出来事を取り上げ、そこだけに焦点を絞ります。彼がどういう経緯で、その行動に至ったかをつぶさに書く必要はなく、自分の意見を書き綴る中で、「彼はこうしたが、わたしならこうする」と、間接的に主人公の行動を説明してみます。
本を読んでいるときは、馬鹿な行動をするなと思っていたが、いざ自分が同じ境遇に置かれたとき、同じようなことをしてしまうのではないか、そういえば、先日馬鹿げた行動をとってしまった。これでは主人公のことをとやかく言うことは出来ないかもしれない
というような話の展開で進めてみるという方法もありそうです。
彼はとっても行動的だ、とてもわたしにはまねできない。どうしたら彼のようになれるんだろうかと、悩んでしまった。彼のような積極性はどうしたら身に着けられるのだろう。
というような展開もありそうです。
もう少し強く入り込むのなら、登場人物になってみて、その時間経過の中で何が起こったか考えてみる、という方法は面白い方法だと思います。本の中では3行でしか書かれていなくても、その3行が一晩の時間経過を表していたとしたら、その間には多くのことが起こっているはずです。そして、それが本には書かれていないのなら、そこは推測で埋めるしかありません。想像を膨らませてその経過を書き綴ってみると、短編小説が書けるかもしれません。周囲にある物の変化や空気の変化、温度や天気、明るさも変わるかもしれません。そして登場人物がその時間をどのように過ごしたのか考えてみると、登場人物に対して、違った感情が生じることがあります。
主人公が目を留めた情景を思い浮かべてみるという方法もありそうです。彼が心を惹かれた場所は、きっとこういう場所に違いない。わたしはそういう場所を知っている。そういう場所に行くと私もきっと主人公と同じような感情を持つだろう。というように、その情景を主人公と共有するような方法も面白そうです。