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Georgeのゆーとぴあ1

連載淫猥小説『朝焼けのGeorge』は不定期更新です。
厳しいご意見、出演希望、画像提供を随時受け付けております。
妄想の世界をたっぷりご堪能ください。
姉妹ストーリー『Members of Site』ほかは http://blog.livedoor.jp/undertaker2005/ です。

何人の男から金品を巻き上げただろう。
佐々木孝枝のテクニックは徐々に高度になっていった。
中には実際に肉体関係を持たずに10万円以上を孝枝に貢いだ男もいた。
それ程魅力があるとは思えないと自分でも思っていた孝枝だが、これには驚いた。
「男って何故こんなにバカなの?」
笑いが止まらないといった状況になり、少々慢心もあった。
出会った男の数が10人に近づいたころ、
自称フリーターの20代後半の男(ネット上ではタカシと名乗っていた)に会った。
親の遺産相続で家族が揉めたのに嫌気がさし、家を飛び出したまま都会でのフリーター生活。
都会暮らしに疲れ、地方都市に流れ着き、ショッピングセンターの守衛をしてその日暮らしをしていた。
飾らない性格と、何にも拘らず、孝枝の望むことにはイヤな顔ひとつせずに応えてくれた。
女には不自由していないようで、身体の関係も望まなかった。
ただの遊び相手。そんな感じの付き合いだった。
タカシの女関係について一度だけ尋ねたことがあった。
警備員をしているショッピングセンターのキーテナントである大手スーパーのパート主婦が相手という。
俗に言うセフレ関係だが、その主婦はタカシの他にもセフレを数人持っているそうだ。
タカシとは定期的にメール交換したり、たまに一緒に飲みに行ったりの関係が続いていた。
もう1人、丈二という男。
この男には「会ってみてもいいかな」と思っていたが、なかなかそこまでいかなかった。
何のためにサイトに居るのか、それがよく分からない男だった。
ブログは毎日アップしていたが、メールの交換は日常会話程度しかしない。
ちょっと誘うような内容を送っても、色気を出して来なかった。
その丈二という男が最近、会うことに熱心になってきていた。
「何故?」と自問する孝枝だったが、なかなかシッポを出さない。
お互いが腹の探り合いをしているような気分になりつつあった。
直接メールのアドレスを交換した時に素性を明かしてきたが、イマイチ信用できなかった。
「ガソリンスタンドの専務?そんな恵まれたヤツが何故出会い系を?」
一番の疑問がそれだった。
その上、聞けば婚約者までいるらしい。
金も女も恵まれている男。
これは金ヅルになるかもしれないという思いと、何かウラがあるのでは、という疑心暗鬼が交錯した。
ただ、直接メールをやり取りし始めると、最初の頃とは様子が変わり、
あからさまに「早く会いたい」と強調するようになった。
「とにかく変な男だ」と思いながら、約束は先延ばしにしていた。
それよりも、自分を襲った男が誰なのか…
そっちが先決だった。
「金ヅルにしてそのままにした男はいないし、身体の関係になったのは2人きりだし…」
考えは堂々巡りを続けていた。
孝枝には、犯人が男なのか女なのかさえわからなかった。
ただ、最初の印象のみで警察には「男だった」と言ってしまった。
職場の先輩である関谷舞にもある程度事情を説明し、協力を求めていたが、舞の協力ぶりは中途半端だった。
興味本位という様子がありありで、「自業自得じゃないの?」と顔に書いてあるようだった。
それでも、退社時には孝枝を1人にせず、自分は仕事が残っていても切り上げて一緒に帰ってくれた。
心強かったのだが、一方で自分の行動を監視されているような気がした。
監視されているようだといえば、担当した藤堂進という刑事も孝枝を疑っているように思えた。
「私が何をしたっていうの?襲われたのは私よ?」と言ってやりたい気がしたが、
そんなことを言うと墓穴を掘りそうな気もしてやめた。
そんな不安な状況のまま、丈二、いや本名は一条圭一郎だという男と会う約束をした。