第7章~混沌4~ | Georgeのゆーとぴあ1

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姉妹ストーリー『Members of Site』ほかは http://blog.livedoor.jp/undertaker2005/ です。

マンション近くの駅まで送ってもらう間も、孝枝は圭一郎にどうやって貢がせようか考えていた。
圭一郎が予約していたレストランでの食事中もそのことばかり考えていたので、周囲に気を配る余裕はなかった。
近くの席に丈二と朋子のペアがいて、こちらに注意を向けていることには全く気付いていなかった。
駅前でアウディを降りる時、すぐ後ろにエスティマが止まり、助手席にいた女と目が合った。
どこかで見たような顔…と思ったが、すぐには思い出せなかった。
孝枝に片手で挨拶して走り去る圭一郎を見送り、自宅とは反対側へ歩き始めた。
エスティマのそばを通り抜ける時、また女と目が合った。
「あっ」と声が出そうになった。
確かに見覚えのある顔だ。
しかも実物を見たのではなく、携帯電話に内臓のカメラで撮影した写真。
しばらくの間付き合った高校教師の携帯を覗き見した時に見た顔だった。
孝枝はその女が、その時の男の妻だとは思わなかった。
妻の写真を携帯の中に保存しているような男が浮気などするワケがないと思った。
そんなことを思い出しているうちに、興味が湧いてきた。
携帯を取り出すと、その高校教師にメールを打った。
待つ間もなく返信。
「どうしたの?久しぶりだね。また会う気になってくれた?」
最後に会ったのは1年前だった。
妻も子もある男で、残業にかこつけて夜の危険なアヴァンチュールを楽しんでいた。
東原昌明というその男は結構マメに連絡してくるタイプだった。
時には「ウザい」と感じるほどに。
高校教師というから真面目そうな男を想像していたが、孝枝の会社にもいそうなエロおやじだった。
とにかくホテルに行きたがる。
平日は授業があるだろうに、孝枝がOKさえ出せば仕事を放ってでも出てきそうな感じ。
あまり連絡することに気はすすまなかったが、確かめたい衝動が勝った。
「貴方の携帯に入ってた女性の写真って奥さんですか?」
単刀直入に尋ねた。
返事は「え?どの写真?」
他にも入っていたのだろうか。すぐにはピンと来なかったらしい。
仕方がないので、会って話すことにした。
「まだ残ってたらいいのだけど、見せてもらえますか?」
答えは予想通り、「今からでもいいよ」だった。
こんな夜遅くでも家を空けられるなんて、どれだけ勝手気ままに生きているのだろう?
男って結婚してもこんなままなのだろうか…孝枝は暗澹たる気持ちになってきた。
「今日はもう遅いので、週末にでもいかがでしょうか?」
「残念だなぁ、今日ならすぐ出られたのに。まぁいいです。じゃあ土曜の午後は?」
「はい、前の喫茶店でいいですか?」
「了解。14時には行きます」
駅前の送迎用駐車場の片隅でメールに集中していた孝枝は、尾行に全く気付いていなかった。
エスティマの運転席から降りた丈二は車を朋子に託し、徒歩で孝枝のあとを追っていた。
孝枝は一瞬振り返ったが、エスティマが走り去るのを見て安心した様子で歩き始めた。
丈二の今夜の目的は、孝枝の自宅を突き止めることだった。
自宅がわかっていれば、今後尾行するにしてもやり易い。
孝枝は警戒することもなく、真っ直ぐ自宅を目指していた。
ワンルームマンションの2階に並ぶドアの1つに孝枝が消えたのを確認、朋子に電話し、拾ってもらった。
「なかなかうまく行くもんね」
朋子が感心して言う。
「まだまだ始まったばかりだよ。これからが難しい。うまくいくといいけどね」
新しい玩具を与えられたように嬉しそうな丈二だった。

※更新が1日遅れましたことをお詫びします