第5章~策略3~ | Georgeのゆーとぴあ1

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姉妹ストーリー『Members of Site』ほかは http://blog.livedoor.jp/undertaker2005/ です。

刑事の藤堂と囮役の一条の顔合わせ。
一条の事務所で丈二を交えるかたちで行われた。
「一条さん、ぜひ宜しくお願いします…とは私の口からは言えないんです。
警察が囮捜査に一般人を使ったということには出来ないんです」
「はぁ、そうですか。私はてっきり、公認で出会いを体験できるのかと…」
「私の事情も察して下さいよ。窓際刑事の私には、違法すれすれのコトはできない」
「一条さん、公認じゃなくても、あなたに被害とかあるわけじゃないですから。
それに私も可能な限りサポートしますよ」
丈二も助け舟を出す。
「刑事さん、藤原さんからどこまで聞いてるんですか?僕のことを」
「え、ここの専務さんだってことぐらいしか聞いてません。藤原さんとは仕事上の関係とか…」
「そうですか。婚約者がありながら、他の女とも関係を持ってるとかは?」
「いや、まだ話してないです。いいんですか?」
一条が自らその話を出すとは…。丈二の方が驚いた。
「なぁに、そんなの大したことじゃない。会社経営者なら誰だってそのぐらいやってるでしょ」
ホントにそう思っているのか、悪びれることもなく言う。
「わかりました。面白そうなんでやってみましょう。でも、あまり芳しい情報は取れないかもしれませんよ」
「ええ、可能な限りで構いません。何せ、今のところ手詰まりなんですよ」
交渉成立。藤堂は満足気に「あとは2人で打ち合わせてください」と言い残して帰っていった。
「会う約束はできたの?」
「ええ、一応会う気にはさせました。でも、約束まではあと一歩ですね」
「じゃあ、会う日は僕の都合に合わせてくれるかな?」
「ええ。そりゃもちろん。曜日指定がありますか?」
「そうだね、火曜日が一番理想的だな。仕事も一番少ないから」
「じゃあ、その方向で。でもあっちも仕事持ってますから、日曜とかは無理ですか?」
「日曜は薫と会う予定が入るからなぁ」
「そこは何とかしてくださいよ。じゃないと仕事(?)にならない」
「わかったわかった。君には敵わないな」
これで囮役もスタンバイできた。
あとは実際に会う約束を交わすだけだ。
会社の自分のデスクに戻り、ミニノートパソコンを開く。
他の従業員の方に顔を向けて操作する。
「孝枝は確か、舞と同じ会社だったな。彼女にも頼んでおこう」
パソコンと同時に、携帯電話も取り出し、関谷舞にメールして協力を依頼。
この事件に興味を持っていた舞は、1も2もなく丈二の作戦に協力してくれた。
同じ事務員の孝枝が勤務中でも携帯メールをしやすいよう、適当に席を外してやったり、外に1人で出る用事をつくってやったりした。
おかげで、丈二と孝枝の連絡もスムーズに進んだ。
一条の望んだ通り、来週の火曜の夕食をフランス料理のフルコースで楽しむ約束をした。
すぐさま一条に電話し、携帯のメアドを確認。孝枝に送った。
「あとは一条に任せよう」
パソコンを閉じ、事務所の外で一服する。
煙が1本の筋となって風に流されていく。
孝枝と一条が食事するレストランには、丈二が女性を伴って様子を探りに行くことにした。
丈二一人では怪しまれる可能性を考えてのことだ。
「さて、誰に頼もうか…。薫はダメ、舞もダメ…。楓、香織、泉美…あ、朋子に頼もう」
兄、藤原達也の前妻、朋子は誰にも顔を知られていない。
それに、朋子ならどんな場所にもついて来てくれそうだ。
このところ顔を見ていない朋子に電話した。