ユングはある困難的状況に陥った時、幼少期の記憶を遡り、そこから何故いまの自分は困難を感じているのか?ということを読み解こうとした。

ユングは幼少期の記憶を思い出す方法として、当時していた遊びを再現した。そして彼は幼少期の情動の変化を捉えることができ、いま抱えている困難を解決するに至ったという。

ぼくは今困難的状況にいるわけではないが、ぼくも同じように幼少期の記憶を思い出してみることにした。


ぼくが思い出す記憶は小学4年生。(幼少期ではないが)

図工の時間で皆んなが好きな動物の彫刻を彫ることになっていた。そこでぼくは「皆んなと違う物が作りたい」と強く感じた。そしてトビウオの彫刻を彫った。当時のぼくはトビウオが好きだったわけではないが「トビウオは魚なのに空を飛ぶ」という点で他とは違うと感じていたので、ぼくはトビウオの彫刻を彫ったのだ。それをキッカケに、ぼくは個性を出すために、不気味な絵を描くようになったのである。

なぜぼくは不気味な絵にこだわったのか?

ぼくは昔から綺麗な絵を描くことに抵抗を感じていた。人間の心はトラウマやコンプレックス、性欲などが抑圧されたネガティブな感情と、それに対抗するポジティブな感情があり、その両方を併せ持ったものが心だということを理解していた。

なので当時のぼくは、綺麗な絵を見ても「なんだか嘘くさい」と感じていたのだ。

同級生は綺麗な絵を描き、先生は綺麗な絵を評価する。ぼくは「うそくささ」に押しつぶされようとしていた。それに、ぼくの心は抵抗した。

結果、ぼくは人間のネガティブな感情をあらわにする不気味な絵を描くようになったのだ。ぼくが不気味な絵を描くのは、上部だけを綺麗で塗り固めたような絵の評価に対する反発だったのだ。


これが分かったからといって何かがあるわけではないが。なんだかスッキリした。