『権力』の履き違えに見る『社会主義制度』の破綻
皆さん、こんにちわ。
『ニナファームジャポンpresentsニュースあんだすたん?!』
北京特派員の益子 知大です。
本日(5月15日)放送の北京からの緊急映像、いかがだったでしょうか。
日本であれだけ大々的に放送された反日デモですが、
こちらの日本人にとっては、何がなんだか分からないまま過ぎてしまった
と言うのが正直な感想でした。
皆さんからも、ご覧になった感想等頂ければ幸いです。
また、今後どのような方面を取材して欲しいかなどのご要望も併せて承りますので
どうぞコメント欄にお書き添え頂ければと思います。
さて、今回のテーマは【『権力』の履き違えに見る『社会主義制度』の破綻】がテーマです。
実は今日、銀行へ行ったんです。
日本の銀行では、銀行の支店に入るとすぐに、番号札を取って、待ちますよね。
ところが、中国の銀行でこのシステムを採用している所はまだホンの一部です。
(近年随分この仕組みは多くなりましたが…正直まだまだです)
では、どのようにして銀行で受付をしてもらえるか?
そうです、来たもの順に並ぶわけです。
今日は日曜日ですし、私の行った銀行は、繁華街のど真ん中にある銀行の支店だったので
私が建物の中に入った時にはざっと30人ほどが並んで待っていました。
先に、付け加えるのを忘れましたが、
★中国人は、『並んで待つ』という事が大嫌い(だと、私の目には映る…)です。
つまり、銀行のような場所は、あまり中国人は好きではないと言う事です。
それでも、近年の指導の成果(!?)で、色々と文句は言うものの、『待つ』事にも慣れ
列に並びながら、新聞を読んだり携帯を取り出して電話したりと様々な事をして
並んでいる時間をつぶします。
…とそこで、
私の順番まであと2人となった時、突然【奴】は現れました。
【奴】は、見た所、身なりも良く、腕には金の腕時計をはめていました。
結構お金を持った裕福な生活をしている人でしょう。
でも、【奴】は、私と、私の前の人の前を颯爽と通り抜けて、
その銀行のゴールドカードを大きく行員の前に振りかざしながら一言;
『この銀行はゴールドカードの会員にこういうひどい扱いか?
早くこやつらをどかせて自分の作業をさせろ』
と、事も無げに言い放ったのです。
周りの人間も、行員も目がテン…
しかし、彼のとてつもなく無礼な態度に誰も『並べ』と言い出せず、
行員もしぶしぶ彼の要求に、対応していました。
(ちなみに余談ですが、彼はこの時5万元を引き出して帰りました)
この事から分かる事は、
★中国では、お金がある、もしくは党指導部のように権力のある仕事に就くことが
ステータスで、そのステータスをクリアしたものは、何をやっても許される
と言う事です。
例えば、
・警察官なども、渋滞の中、自分の思うままに車の車線変更を強引に
行うので、余計渋滞に拍車をかけたり、
・軍や党指導部の車がほんのわずかな時間を削るために、自分の目的地までの道を
完全封鎖して逆走みたり
するのです。(全て実話デス)
お金を持っている人間や、仕事上絶大なる権力を発する人が、
すべてにおいて権力を握ることのできる社会は、
毛沢東やマルクス・レーニンが説いた『社会主義思想』からは、
大きくかけ離れています。
偉大な指導者の説いた『社会主義思想』は、全ての人間が平等に
社会の権利を享受できる仕組みを説いたはずです。
共産党指導部は、現在の方針を『特色ある社会主義思想』と呼んでいますが
これは事実上社会主義思想の破綻を宣言したようなものでしょう。
何にしても、権力を握ったもの勝ちなのです。
それにしても、中国にいるとしばしばこういったことに出会います。
本来、手本を見せるべき立場のものが、汚職に染まっていたり
権力に物を言わせて一般市民を苦しめたり。
この部分が完全に払拭された時、『21世紀版眠れる獅子』の中国が
本当の意味で目覚しい発展を遂げる事になるのでしょう。
Written by 益子 知大(北京特派員)