石炭火力今後 | 過疎化研究員のブログ

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日本の電源構成


震災後天然ガスと共に、石炭火力発電はその割合を伸ばした。2021年時点で32%
なぜか。
・電力会社にとって、設備が簡素で、メンテナスンスが楽。
・石炭単価が安い。
・ほかの化石燃料(石油など)にくらべて採掘できる年数が長い。
・存在している地域も分散しているため、安定的な供給が可能。
・原油やLNGガスにくらべて価格は低めで安定しており、LNGガスを使った火力発電よりも、低い燃料費で発電。



また、日本の石炭火力発電技術は世界最高水準であり、発展途上国に輸出することでCO2削減に貢献できる。

しかし、世界的に脱炭素の流れのなかで先進国として恥ずかしい電源構成には変わりなく、石炭賞を受賞してしまう始末なので、日本はひとまず旧式の非効率の石炭火力発電所を削減するとした。
具体的には石炭火力発電の発電効率を43%と基準を設定するもの。
これにより、低効率の古い石炭火力の多くが2030年にかけて休廃止や更新が必要になるが、欧州を中心に全廃を掲げる国もあり、世界の流れとはまだまだ溝がある。
それでも日本電力関係者にとって、今回の日本政府の基準は厳しい。
経産省の集計では大手電力の発電所の150基のうち19年度時点で40%以上は31基で、43%以上は2基だったという。30年にかけて発電効率の実績が低い石炭火力の廃止や更新が相次ぐと想定される。