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空ヲ想ウ fragile editor-インスタント沼


【スタッフ&キャスト】

監督・脚本:三木聡

出演/麻生久美子/風間杜夫/加瀬亮/松坂慶子/相田翔子/宮藤官九郎/ふせえり/温水洋一/岩松了など



空ヲ想ウ fragile editor-インスタント沼



【ストーリー】

担当していた雑誌が休刊になり、出版社を辞めることになった編集者の沈丁花ハナメ(麻生久美子)。

ドロ沼のようなジリ貧人生をやり直そうと、身の回りの荷物を処分した矢先に衝撃の手紙を発見!

そこには、ハナメの実の父親が「沈丁花ノブロウ」という全く知らない男だと書かれていた。

あわてて母親(松坂慶子)に聞いてみるが、母親は河童を探しに行ったとかで池に落ち病院に運び込まれてしまう。


母親を見舞った後、事実を確かめようと、手紙を頼りに「沈丁花ノブロウ」を訪ねる。

しかし、そこにいたのは電球(風間杜夫)と名乗るうさん臭い骨董屋「電球商会」の店主だった。

怪しげな彼を自分の父親とは認めたくないハナメは、そこで出会ったパンクロッカーのガス(加瀬亮)に「2人とも顔がそっくり」と言われてガッカリ。

しかし、「人生うまくいかない時は水道の蛇口をひねれ」という電球の奇妙なアドバイスをきっかけに、ハナメの人生は徐々に調子を取り戻していく。


電球との距離が縮まったある日、怪しげな古い蔵の鍵を100万円で買ってくれと頼まれたハナメ。

蔵の中にはスゴイ宝物が入っていると豪語する電球に、思わず貯金をはたいて鍵を買い取ってしまう。


ハナメは蔵の中身を確かめるべく、ガスと一緒に蔵のある村へ向かう。

蔵の中は一体何なのか?そして、ハナメが最後に目にしたスゴイものとは!!?

(公式サイトより)



空ヲ想ウ fragile editor-インスタント沼



水道の蛇口をひねれ!  感・想・文・FRAGILE





爆笑レッドカーペッド的にいえば、小笑いに満ちた今作。

三木聡ワールド全開ゆえに、ゆるい笑いが好きな人にはたまらない。

そこについていけない人は、ほとんど笑えないかもしれないし、退屈かもしれない。

だってストーリーは破天荒。あってないようなもの。たたみかけるような小ネタのオンパレード。



ダラダラと続く日常を三木聡の目で読み替えたらこんなことになっちゃったという諧謔の物語といえるだろう。

この退屈でつまらない社会を生き抜くひとつの知恵は、「読み替え」にある。

どこまでも続くような平坦な日常。出口のない日常。出られないのなら、今ココを受け入れるしかない。

受け入れて読み替えて、楽しむべし。

日常は小ネタの宝庫なのだ。


考えてみれば、適応力のある女子なんかは、早いこと現実が面白くなるように読み替えて、前向きに生きているではないか。いつだって女子はたくましい。

占いとかだって読み替えだ。宗教だってたいていは心の在り方を変えようというもの。

外を変えるのではなく、内を変える知恵。相手が変わらないなら、まず自分が変わるという知恵。

客観的現実と主観的な体験。誰もが納得しがちな常識というか普通といわれる客観的現実ばかりに偏り、自分が信じる主観的な体験をないがしろにしがち。

本来どちらも大切なことなはず。若い時や恋をするとき、夢を追いかけるとき、人は主観的な体験を大事にしている。周りからありえないと言われることを信じている。


「意地の重さで沼に沈んでる」というセリフの通り、周囲の目、プライド、キャラクター、そんなくだらないものを守るために人はどんどん狭い世界に閉じこもって、泥沼にはまる。そして、社会のせいにしたり、人のせいにしたりする。



「水道の蛇口をひねれ!そして、嘘と意地と見栄で塗り固められた日常を洗い流すのだ!」という沈丁花ハナエの最後の説法のようなセリフ。

ここに至るまでのドタバタ劇は、なんだか心を軽くしてくれる。


全体を普通にみれば、辛いことだらけな世の中だけど、目線を変えれば、楽しいこともたくさんあるんだよってお話。

インスタント沼というタイトルは、見てもらえばすぐにわかります。


骨董的な古いものとインスタントな新しいものとの対比から見えてくるものは何か。

楽しさ・自由・夢・信じられるものなどは、どんな世界でも手にできるということなのか。

見方次第ということ、読み替えの仕方次第ということなのか。



バカげてるお話だけど、バカに徹しているからこそ見えてくるものがある。


この世界はありえないと言われるようなことであふれている。人間万事塞翁が馬。

何がどうなるかなんてわからない。

それがいつのまにか、これをしたらこうなるというパターンばかりに縛られていく。

社会というのはそういうもので成り立っている。そこに順応していく。洗脳されていく。大人になっていく。

それで、退屈でつまらないといっても自業自得だ。


パターンに縛られてるのなら、それを全部忘れてしまおう!

バカみたいなことをしてみよう。バカと決めつけている自分の観念に気づくぞ。

見えなかったものが見えてくるぞ。

そんなことを言っているような映画でした。


脱力出来る映画でお勧めです。


僕は麻生久美子さん目当てで見たんだけどね(笑)

癒されました!


シオシオミロって美味しいのかな~

何のことかわからない方は、映画を観よう。



空ヲ想ウ fragile editor-インスタント沼


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