iPodで「ジュゴンの見える丘」ライブver聴けます。

FRAGILE Cinema Book Music-ジュゴンの見える丘




感・想・文・FRAGILE



FRAGILE Cinema Book Music-ジュゴン


ジュゴンは、イルカやアザラシ、そして私たち人間と同じ哺乳動物の仲間で、昔から人魚伝説のモデルとして親しまれてきました。かつては大西洋を除く熱帯、亜熱帯の海に広く生息し、沖縄付近にもかなりの数がいましたが、今では日本近海などでその姿を見ることはほとんどありません。現在は生息数が減少したため国際保護動物に指定されています。(サイトより抜粋)




2007年6月、沖縄県名護市・大浦湾に絶滅危惧種のジュゴン(親子とみられる2頭)が帰ってきました。

その2頭のジュゴンに捧げられた歌が「ジュゴンの見える丘」です。



沖縄県名護市辺野古地区と国頭郡宜野座村にまたがる在日米軍海兵隊の基地、キャンプ・シュワブ。

この周辺一帯・辺野古区の沿岸部に、普天間基地から飛行場移設が着々と進んでいます。



アメリカ追従を日本は続け、海、空、風、花、珊瑚、ジュゴンなど、人がつくれないものたちがつくりあげた生態系を破壊し、沖縄の空を戦闘機が飛び回り、事件・事故も後を絶たない。

沖縄に日本の問題は集約されていると感じます。アメリカ軍に出ていって欲しいという声。基地依存の現実。暴行・強姦などの犯罪。多発する墜落事故。リゾートホテルのようなアメリカ軍のキャンプ。そこで働き生活をする日本人。

戦後、見て見ぬふりをしてきた問題と向き合わないといけないときが来ています。沖縄に押し付けてきた問題を日本という国がどうしていくのか。ぼくたちはどう向き合っていくのかが問われています。


そして、自然との関係です。長い年月を経てつくりあげられた自然環境を壊すのは、一瞬です。

自然は強く、それでも人を優しく包み込んでくれます。人はどうでしょうか?

僕も知らないことだらけです。僕も気付いていないことだらけです。


失ってから気付くことをいつまで人間は続けるのでしょうか。




FRAGILE Cinema Book Music-ジュゴンの見える丘



こっこの想う事。(ライブでのこっこの言葉)



沖縄の海はまだ美しく見えます。

ジュゴンなど見たことのない人がつけた、「ジュゴンの見える丘」っていう丘から望む海は、またとても美しく見えます。


その海にアメリカ軍のヘリポート移設が決まって、国はもう着工のために海底調査機を入れて乗り出しています。


どんなに声をあげても、拒絶しても、あきらめなきゃいけないことがあるんだって、どっかで覚悟しなきゃって思いはじめていて…。


それで、かといって沖縄の人が全員、ヘリポートの移設に反対しているかといったら、そうじゃない事実もあって。

アメとムチの、ヘリポートがムチだったら、アメという施しを受けてる大人の政治があるのも事実で。


そうじゃなくても、わたしたち人間がぶち壊してきた尊いものがいっぱいそこにはあって…。


それを、なくして失ってから悔いて泣くしかないのかなって想う毎日でした。


でも、先月、その海にジュゴンが帰ってきました。ちょうどヘリポート移設の海の、ちょうど国が設置した海底調査機の真上の、バカみたいにキレイな海の上にジュゴンが2頭泳いでいる姿が映像におさめられて、そのニュースは沖縄中を駆け巡りました。



何もできなくてぶち壊してきただけなのに、それでも戻ってきてくれたジュゴンに、こっこは、一生かけて向き合っていかなくてはいけないと思いました。


それは、とても美しいジュゴンでした。


わがままかもしれないけど、そのジュゴンのためだけに、この歌をうたいたい。



FRAGILE Cinema Book Music-ジュゴンの見える丘


「ジュゴンの見える丘」



まだ青い空

まだ青い海

終わりを告げるような

真白色


泣きたかろうに

引き受けた夢

しゃらしゃら珊瑚

声も上げずに


もう いいよ

目を閉じていい

もう いいよ

少しおやすみ


悲しみは いらない

やさしい歌だけでいい

あなたに降り注ぐすべてが

正しい やさしいになれ



色とりどりに

煌めく世界

継いで接いで連ね

恥さらせ


どこへ向かうの?

泣き疲れても

名も無き花は

咲いてくれよう


目を開けろ

帰ってきたよ

目を覚ませ

信じてほしい


悲しみは いらない

やさしい歌だけでいい

あなたに降り注ぐすべてが

正しい やさしいになれ


もう いいよ

目を閉じていい

もう いいよ

少しおやすみ


笑っていてほしい

守るべきものたちに

明日も訪れる何かが

正しい やさしいであれ



悲しみは いらない

やさしい歌だけでいい

あなたに降り注ぐすべてが

正しい やさしいになれ


正しい やさしいになれ


正しい やさしいになれ



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失ってから気付くことをいつまで人間は続けるのでしょうか。


悲しみはつくられている、人間の手で…



沖縄に日本の戦後の問題は集約されている。


「悲しみはいらない」という言葉が深く突き刺さります。



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