「live tour'11~風光ル春の月夜に~」を振り返って② | アンダーグラフ・スタッフダイアリー

「live tour'11~風光ル春の月夜に~」を振り返って②

いよいよ、新たなツアー、
「live tour 2011summer~夏ノ灯は夜明けと共に~」が幕を開けます。

今夏、10のエリアで行われるライブは、最新作「蒼の時」を引っ提げ、
夏らしく熱い、そして・・・優しいライブになるでしょう☆


・・・そのツアーの前に、どうしても(今回の土台とも言える)
コンセプティブな春ツアー「live tour'11~風光ル春の月夜に~」について
書いておきたかったのです。


「ライブに来てくれたみんなを幸せにしたい」常々、そう語る真戸原直人。
勿論、スケジュールの都合などで行く事が出来ないエリアも沢山ありますし、
何より春のツアーは「行きたくても行けない」・・・そんな人達が沢山いました。

それでも「会場に来れない人にも想いを届けられるように、力の限り奏でよう」。
そう決意した彼らの、120%の魂を込めたプレイ。

「アンダーグラフ」の「Acorn Records」始動後、初のlive tour、
そして、激動の2011年、春のライブの軌跡です。




・・・そんな訳で、約3ヶ月越しではありますが、
「live tour'11~風光ル春の月夜に~」を振り返ってみたいと思います。


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2011年4月。

旅は、「東京」から「福岡」、故郷「大阪」を経て「名古屋」へ。そして再び「東京」。

自身のレーベル「Acorn Records」の始動、
そして、MINI Album「花天月地」のリリースタイミング。

彼らにとって大事な転機ともいえる、一ヶ月の旅。


季節を「四季」ではなく「六季」に分け、
それをコンセプトとした作品「花天月地」。
それに連動して、旅のテーマも「日本の季節」。

従って、セットリストには懐かしい曲はモチロン、
大量に「新曲」が投入されました☆



「日本の季節」を、テーマにするという事で、
彼らが音楽に融合させたかったのは、『和』のテイスト。


---ライブ開始直後、会場に響き渡ったのは、「三味線」の音を大胆に使ったハードなナンバー。
そこに、阿佐、中原、谷口が現れ、その音を踏襲したような和音階のスリリングなセッションを展開。

演奏の最中、大きく手を上げて登場する真戸原。
まだ顔もはっきりと見えない薄暗い照明の中でも、その姿を見るや、大きく沸くフロア。

彼がギターを手にし、演奏に加わる頃には、フレーズは次第に連絡変化、
聴き覚えのあるリフレクションが紡ぎ出したのは「春前の灯火」

・・・ツアー1曲目を飾ったのは、「spring tour'08~呼吸する楽園~」の時の要曲、
そして、彼ら独自の世界観が全開の「春」を象徴する楽曲からライブ開始しました。

CD ver.よりも、BPM(Beats Per Minute)が早めの「春前」は、
自身、指折りのアッパー曲「春風満帆」にも自然に繋がっていきます。

そして真戸原が、ここでようやく口を開きます。
「新しいアルバム、『花天月地』から1曲・・・」
大きなブレスと共に、新曲「時代」をツアー初披露。

1stブロックは、すべての始まりの季節・・・「春」を表現する曲が並ぶ。
様々な時期の楽曲を、コンセプティブに並べて構成するライブ形式は初。

$アンダーグラフ・スタッフダイアリー
「アンダーグラフ」のキャリアが、様々ツアーを経て、
メッセージ性の強い新しい展開を生み出したのです。


・・・そして、ライブ会場の季節は、暑い「夏」の前に、「梅雨」を迎えます。


【続く】