「live tour'11~風光ル春の月夜に~」を振り返って① | アンダーグラフ・スタッフダイアリー

「live tour'11~風光ル春の月夜に~」を振り返って①

2011年4月。

「僕達に出来る事は・・・」
ステージ上で、静かに落ち着いた声で語る真戸原直人。

「頑張れって言う事じゃない」
全国ツアー「live tour'11~風光ル春の月夜に~」の名古屋公演での一幕。

「離れているから出来る事がある」
そう告げてから、メッセージソングが多いとされる彼らが、
自他ともに認めるメッセージソング「ユビサキから世界を」の演奏を静かに始める。

「深く、永く繋がって行こう。」
熱く、永い拍手に見送られて彼らは、その日のステージを降りた。



「live tour'11~風光ル春の月夜に~」は、
これまでで、最も苦渋の決断を強いられたツアーでした。

そもそも、このライブを通じて描き出したかったのは、
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MINI Album「花天月地」のコンセプトと同じく、
「古くからある、日本が誇るべき美しい情景と優しい心」。

しかしツアー直前、その「日本」を襲ったのは未曾有の大震災でした。


「こんな時だからこそ、音楽を奏でるべきだ」
「今、音楽が出来る事はない」
「待ってくれてる人がいる」
「ライブに来たくても、来れない人の事を考えよう」

様々な意見と共に、メンバーとスタッフは皆、悩んで、もがいて、闘いました。


「音楽は、心に希望を灯すもの」
そんな揺るぎない結論に達して、ツアーの敢行を決意するまで、相当な時間を有したのです。



そして、東京公演のチケット完売と震災の影響を受けて
あえて設けられた追加公演、渋谷eggman。
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「デビュー前にお世話になったライブハウスの30周年のお祝い」として
考えられていたこの公演も、少しだけ意味合いを変えて、ツアーファイナルとなりました。


「出来るだけ、元々のコンセプトと変えずに、普段通りのワンマンライブをやろう」
そう、決めて臨んだライブツアーは
4月9日、東京公演から予定通り、スタートする事になったのです。





以前、当ダイアリーで「遠方の方・ライブにこられなくなった方達の為にも、
稚拙ではありますが、当ダイアリーレポートは必ずやります!」と約束しました。

「何で急に前のツアーレポート?」と不思議に思われた方もいらっしゃるかと思いますが、
約3ヶ月遅れて、約束を果たす事が出来そうです。



明日から、今年2度目の全国ツアー
「live tour 2011summer~夏ノ灯は夜明けと共に~」
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最新作「蒼の時」を引っ提げた希望に満ちた新たな一歩を踏み出す前に、
ツアーファイナル「渋谷」の曲目を軸に、レポートしてみたいと思います。



皆さん、お付き合い頂けますと幸いです。