事前情報は何もなしで
憧れの言うことが理解できない

もしかしなくても
君は頭の出来が違う女に手を焼く
見透かしているつもりで
身動きの取れない

優しいのや甘いのに弱い
分かり易く傍に置いておけば
その手のひらの上で
転がされていたいんだ
憧れや期待をいくら積み上げても
待つ時間が変わらないなら
たとえ一時でも君を忘れられたらいいのに
堆く募る気持ちを伝えようなんて思わないから
その視線の先を飽きもせず追いかけるだけ
もしも色をつけるならまばゆい朝陽の色で染め上げて
願わくは、ここで小さく佇むあたし
期待と不満をうまく残したあなたの悪口をつぶやく
些細なことで舞い上がっちゃうのは惚れてる証拠かな

あなたは何にも知らないんだから
あたしは今夜も小さくまるまって眠る
あなたを忘れたら何が残るのだろう
あなたを覚えた身体に何を刻もう

もうこれ以上何も考えたくはないんだ
次にまた触れられる時まで…
切ない恋をしたら
私をわかってくれるの
遅かれ早かれ壊れちゃう運命
知ったところで何もならない
何と呼んでいいのかもわからない不思議な引力に引き寄せられ
気がつけばその唇に触れていたみたいだよ

切ない恋をしたから
あなたのこと何も知らないまま
また触れることをやめないよ
切ない恋をしたから
名前も呼べないあなた
あなたに出会った夏を
もう一度思い出してみてる
淋しげに佇む駅のホーム
マフラーに息を埋めて目を閉じた

朝焼けに染まる海を眺めながら
愛する意味に戸惑っていた
あなたの笑顔は太陽のまだ向こう側
難しい理屈ばかりを並べ立てたテーブルの上
上手に味わうことのできる女にあたしがなれたら
交わす言葉はもういらない
ただあなたの隣で眠らせて

まだ触れることのできない
不思議な力に満ち溢れている
あなたの軽々しい言葉や鋭い目線
あたしの肩をすり抜けていく笑顔
安っぽい酒に
安っぽい酔い
酔い醒ましの風
煙草吹かしながら見つめていた

一体何が
今のあたしをこうも突き動かしているのだろう

吐き捨てる汚物
うずまくあなたへの想い
身体の中を浄化して
ちゃんと愛してよ

番いになった鳥が曇り空を舞う
もうすぐ雨がくるとでも言うように
感情の希薄な動物たちにとっては
雌はただ子孫を残す為の道具でしかないらしい
じゃあ今のあたしは
この気持ちを抱えたまま立ちすくんでいる今のあたしは
あなたにとって何なのだろうか

意識を追い出すように
強がって笑っていた
どうして
二人はまた触れ合うのか


ただ笑って毎日過ごせればいい
それでいいはずなのに
現在位置の見えない今
目の端で捉えていたはずの星も消える

それだって大事なもの
日々痩せ細っていくのだとしても
折り重ねていく程に
名前すら思い出せなくなって

あの頃口ずさんでいたメロディを
もう一度だけ唱えて
指先が石になって
壊れてしまう前に、もう一度

後悔が教えてくれるこれからの人生
目をそむける足元にまで及ぶ明日
必要最低限のものだけ取り揃えたら
忘れたままでも歩いていかなくてはいけないの

躓いて転んでいた時間もなかったことにして
明日を歩いていかなくてはいけないの
みんなきらい。

今は形のないものだけ辛うじて許せる
音楽、時間の流れ、温もり
死んでしまったラブストーリーをまた眺めて
割れた心の破片がきらきら輝く縁に
流れていく現在が彩る

限りない
途方もない

あたしはあなたがきらい
あなたみたいな人間にはなりたくない

思い出はただの思い出しかなくて
手を伸ばすのが億劫になるような恋だった

魔法が解けたならどこに行きたい?
理解のできなかったあなたの優しさに
理解されなかったあたしの弱さに
飽きもせず結び直す情熱の最中に、連れていって