それが確かに温もりだったと言えるのかしら
せめてあなたの冷えた身体すべて包み込んで
淋しいのならその心を埋めて
そんなことの為に私を使ってくれるのならいいとまで思ったよ

けれどたったひとつだけ、爪痕を残させてよ
触って確かめられるくらいの何かをちょうだい
赤く腫れた隙間から涙が覗けたなら
私はあなた以外の何も考えられなくなる

夜を消耗し、尽きない欲望を消化して
むせ返るほどの匂い、息づき、乱暴なセックス

掻いて掻いて取れなくなった思い
背中に爪を立てて残しておくから