仕方ないの
合わない靴でも
こういう時代だから
かかとの尖った気持ち

ほんとうは憧れてたけど
大人になって、女の子になって
ヒールを履くようになるなんて
思ってもみなかった

こんなに痛いものだったんだね
毎日を歩いていくのは
知らずに憧れてたんだね
この街を行く人みんなも

点滅する青信号
無理して走って辿り着いた
反対車線から、振り返った笑顔と
タイトな腕時計と秒針と

また、みんなに会えたらいい
視線だけ点在する街の静けさから
逃げるように
今度の土曜日、忘れないで