めんの太さ約1.4ミリ〜1.6ミリ。一般的なそうめんよりもやや太く、ひやむぎよりはやや細い……半田そうめんが生み出す独特なつるしこもち食感は、そうめんの喉越しとうどんのコシを併せ持つ至高のハイブリッドめんといえましょう。

 

そんな半田そうめんにハマって20余年、毎年夏が来れば半田そうめんのお取り寄せをひそかな楽しみに生きてきましたが、実は半田そうめんのことを何も知らないぴぃたんです。いつもおきまりの「旭印」こと竹田製粉製麺工場製ばかり食べていましたから、他の製麺所の味がわからない……(泣)。

 

半田そうめんの歴史は実に200年とも300年ともいわれ、阿波徳島つるぎ町(旧半田町)にある30軒ほどの製麺所が、伝統の味を今の世に伝えている……らしいのだけれど、知る人ぞ知る代物すぎてネット上にもこれといった有益情報がないのですよ。あんなにうまいのに。うますぎるのに。

 

そんなわけで、今年の夏こそ大好きな半田そうめんを極めるべく、めざせ全製麺所のお取り寄せ実食! 記念すべき第一回は、半田そうめん界の巨人「小野製麺」の実食リポートです。

 

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「半田そうめん」とグーグルに打ち込むと、まず最上位に候補があがるのが「小野製麺」です。ネット上でざっと調べたところわかったのは、半田そうめん界では「小野製麺」と「オカベ」が両巨頭っぽいんですよね。どちらも公式サイトがしっかりしていて、ネット通販もしやすく、全国展開に力を入れているようです。地元の人たちの評価はわかりませんが、東京でネットぽちぽちしてるだけだとそう見えるんですよね。

 

さて、小野製麺では半田そうめんのことを「半田めん」と呼ぶようです。正確には「手延半田めん」ですね。なんでも小野製麺を贔屓にしていた料理研究家の故・土井勝さんのアドバイスにしたがって商品名を「半田めん」としたそうです。

 

「麺の旨さを引き出すブレンド小麦粉、鳴門の塩、吉野川の伏流水を使い熟成と延ばしを繰り返す手延べ製法でていねいに作りあげました」(公式サイト)というこだわりの逸品は「コシが強く、歯ごたえはモチモチ。そして、のど越しはつるり」(公式サイト)とか。これは期待できそうですね!

 

小野製麺の公式サイトでは「初めてのお客様へ」ということで、送料無料のお試しセットも用意されています。今回ぴぃたんがチョイスしたのは、100gのめんが9束入った「手延半田めん 約9人前」(1296円)。小野製麺では「特選」や「極み」など上級グレードも数種ラインナップされていますが、もっともスタンダードでお手頃なめんですね。何の気なしにポチりましたところ、中1日でさくっと届きましたよ。

 

白い綺麗な箱の中には、3束ずつビニール包装された袋が3袋。

 

先代社長の名前に由来する屋号「まるたけ(武)印」が光りますね。

 

さていよいよ実食! というタイミングで、東京は梅雨入り……。昨日まで真夏日が続いていたというのに、この日は4月上旬の気温だそうです。なんといってもそうめんは冷やしに限るわけですが、こんな寒い日に冷たいそうめん食べたらお腹壊しちゃいますよね(笑)。そこでうちのママりんがつくってくれたのが、特製にゅうめんです。

 

推奨ゆで時間は6分。たっぷりのお湯でゆであげます。

 

あごだしでとったお出汁に、鶏もも肉としいたけ、小松菜をトッピング。

 

さっそく食べてみたらば……うまい! うますぎる! 半田そうめん独特のつるしこもち食感はそのままに、あったかやさしい口当たりがほっとしますね〜。

 

……というか、いつも食べてる竹田の半田そうめんとの違いはほぼ感じられないのですが(汗)。いや、おいしいんですよ。とっても。すごく。やっぱり半田そうめんってどこの製麺所のものでも普通においしいんですね、という。冷やしで食べたら、もっと違いがわかるかもですが。

 

【寸評】

小野製麺の半田めんは、ぴぃたんのこれまでの半田そうめん観を大きく崩さない、平均的かつスタンダードな半田そうめんであるようです。つまり、非常においしいです。半田そうめん初心者にも自信を持ってお勧めできる間違いない逸品でございます。しかしながら今回は第1回、どうしてもこれが基準になってしまうわけですから、とりあえず星3☆☆☆ということにしておきましょう。

 

ごちそうさまでした。

 

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