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色々興味があることを話しています。

インターネットが普及し、我々の生活は大きく変化しましたね。

膨大な情報に、考えられない程簡単にアクセスできるようになったものです。

しかしながら、人間の想像力とは豊かなもので、限られたアクセスの中でこそ産まれる想像力や、労力をかけて情報を得ることの喜びがあったのも事実です。

私が、インターネット以後で失われたと感じる最も大きなモノは、アンダーグランドのヒリヒリとした熱気です。

もちろん、ネットが普及することにより、それまでと比べ物にならない注目をアンダーグラウンドのアーティスト達は集めることに成功しており(例えばレコード契約をもたないUSトラップミュージックアーティスト達が大金を掴んだように)、それは多くの場合、彼らの活動を何らかの形でサポートしています。

がしかし、それと同時に、評価や外への広がりなどを求めず、地下に潜り、ひたすらに実践されていた実験的な表現は、インターネット上に晒されることによってその本質が歪んだ形で受け止められ、消費されている印象を私は受けます。

極端な例を挙げると、ヒップホップでもハードコアでも何でも良いですが、アンダーグラウンドな文化に触れるという事は、想像を超えたことが起こりうる危険が伴う行為でした。時にその文化に参加することによって、常識が全く意味をなさない空間に飛び込む事にもなり得ました。しかしながら、PCの画面上で眺めるそれらは、例えばどんなに過激なメッセージや行為であったとしても、ブラウザを閉じれば瞬時に日常に戻れるのです。

インターネットにより、色んな世界を覗き見できるようになりましたが、その世界にリスクを負ってコミットするからこそ見える本質が疎かにされている気がします。

例えば、パンクロックのライブに行き足を踏んでしまったパンクスに絡まれたり、ヒップホップのライブでバーカンでアーティストと実際喋れたり、ノイズのライブで唾をステージ上からかけられて二度とノイズなど聴くまいと誓ったり。

それが、良いモノでも悪いモノでも、文化の中心に飛び込むと、それを形成する色々なモノが見えてきます。それは、時にその文化に抱いていたイメージを覆します。

現在のネット社会は、情報過多と良く言われますが、やはり、どんな文化でも、その現場に足を運んで現象をこの目で見て、その空気を肌で感じる事が、これからより一層大切になってくるのではないでしょうか。