日曜日の楽しみは1日ゆっくり競馬を観戦することと、午前中放映される将棋NHK杯を録画して夜に見ることです。
今回は杉本7段と菅井5段の対局でした。
これがとても面白かったのです。
早指し将棋の中でも杉本7段は終始じっくり時間を使っていたのに対し、菅井5段はほとんどノータイムでバシバシ指していました。杉本7段が指した瞬間にバシ!、バシ!
この繰り返しが最後まで続いたんです。
こういった将棋、私初めて見ました。
終盤は菅井5段の20手以上の王手が続き、解説者の人も詰むのか、詰まないのか判断できかねているままどんどん手が進むのです。
結局杉本7段が菅井5段の攻めを見事に受けきり、攻めていた菅井5段が投了、杉本7段の勝ちとなりました。
この対局について一部の人から菅井5段を批判する声があるようです。
それはノータイムでバシバシ指すのが、いかにも自分は読みきっている感がありありで、相手に失礼ではないか、それでダメならヤーメタというのはいかがなものか、という向きのようです。
私見ですが、私はそんな問題はなかったと思っています。
勝負なのでいろいろな作戦があっていいと思うのです。
もちろん相手を挑発したり、必要以上に睨みつけてはいけない。
特に将棋は相撲同様、品格に欠ける言動はよろしくないと思いますが、今回はそのケースに該当しないと思うからです。競馬で言えば審議の対象になっていない(ちょっとこじつけ)。
野球でも、たとえ先輩が打者でも後輩の投手は体に近いインコースは投げるのは当然でしょう。
お互いプロですから。
今回は杉本7段が強かったということだと考えます。