衆議院が解散した。
小泉首相が本当に衆議院を解散した。
午後8時半からの記者会見では、「国民に真意を問う」と言っていたが、ある面でこれは正しい。
参議院には解散がないし、任期は6年と長く、その時々の民意を反映しない。
郵政が民営化されたところで、困るのは統廃合の対象になるかもしれない特定郵便局長と職員とその家族と、もしかしたら不便になるかもしれない過疎の町の人々ぐらいなもので、少なくとも私は困らない。
過疎の町が構造改革に伴って冷や飯を食うことになるのは、何も郵便局だけではなくて、他にもたくさんある。しかしもう委譲すべき自主財源は地方自治体に委譲しているのだから、今後は中央に依存しすぎるべきではない。
ちなみに郵便局員が公務員共済年金制度に残留することにこだわる一派があるのは、公務員には職域加算部分という、階層でいえば三階部分の加算額があって、厚生年金よりも割がいいからだ。
しかしすでに民営化されているJR、日本たばこ産業、NTTは全面的に厚生年金に移行統合しているのだから、民営化後の郵便局員だけを特別扱いする理由はないし、旧公務員であった彼らは現在厚生年金制度のもとで保険料を納め、あるいは受給しているのだから、郵便局員だけがいつまでもただをこねるのは、「身勝手なわがまま」と言うべきだろう。
そのことに不満があるなら、むしろ年金制度そのものの改革を考えたほうが、よほど、今後のためだ。
構造改革はやるとかやらないとかの問題ではなく、どれだけ迅速に実行して成果を挙げられるかが問われる。
私も当然郵政民営化を、さっさと終わらせなければと思う。
しかし投票行動ということを考えた場合には、本当に混乱してしまう。
小泉支持なのだから、私も「旧弊な自民党をぶっ壊したい」と思う。
だから、いくら造反議員を公認しないからといって、自民党をぶっ壊すために自民党候補に投票するのでは、理屈に合わない。
しかし肝心の民主党はといえば、かつての民社党の支持組織だった全逓と官公労が反対しているから、郵政民営化には反対だという。
アホか。
優先順位で考えることにする。
だいいちに優先すべきは、税金の無駄遣いをやめさせることだ。
昨日書いたように、民主党が政権を取れば、無駄遣いの元凶である、財政投融資マネーにたかる族議員政治が、自動的に終わる。
だから私は民主党に投票するが、これは反小泉を意味するものではない。
分裂選挙で自民党が大敗し、小泉内閣が退陣する。
しかしこれを、小泉純一郎の敗退と捉えるべきではない。
そもそも自民党のまま改革を進めることが、無理だったのだ。
野に下った自民党の構造改革推進派と、YKK(山崎拓・小泉純一郎・加藤紘一)で新党を結成(石原慎太郎が加わればなおいい)して、今度は民主党のシャドーキャビネットを用意しておき、当面の政権政党となる民主党の交代政党となるべきなのではないのか。
前に戻るが、私が考える当初の国民にとっての利益は、自民党が政権を離れることによって自動的に起こる、「族議員政治の終焉」だ。
だから私は、次の選挙ではとりあえず民主党に入れる。
でも小泉純一郎と構造改革は、変わらず支持する。
とりあえず今はどうやら、そうとしか言えないようだ。