平成16年8月2日(月) 勾留84日目 | ||Φ|(T|T|)|Φ||    監獄☆日記    ||Φ|(T|T|)|Φ||

平成16年8月2日(月) 勾留84日目

 今日は初公判の日だった。被害者は来なかった。

 裁判の傍聴のとき、被告人が出てくるドアの裏はどうなっているのだろうと思っていたが、ようやく分かった。

 傍聴席と被告人席は、同じ空間に存在する異世界だ。

 

 裁判日程は、余裕で1ヶ月は開く。

 その間、勾留が長引くことになる。

 だから今日、論告求刑まで言ってくれればいいと思っていたが、人定質問と罪状認否だけで終わった。


 まるで茶番だ。

 

 次回9月9日、AM11:20。


【傍聴時のマメ知識】

 

 被告人を護送してくるのが誰かで、被告人の置かれている状態がわかる。

 

 警察官が連れてきた場合 ・・・・・・ 被告人は留置場にいる。

 

 刑務官が連れてきた場合 ・・・・・・ 被告人は拘置所にいる。

 

 誰もついていなかった場合 ・・・・・・ 保釈中である(大抵スーツ姿をしている)。

 

 

【過去の過ちを振り返って】

 

 茶番とは、要するにこういうことだ。

 決まりきった手続きに従って、裁判長の人定質問があり、氏名・生年月日・本籍・住所を問われ、それに答える。


 あらかじめ作られた書面に目を落としたまま、検察官が冒頭陳述をする。被告人がどういう人間で何をやったのかを、裁判長にかいつまんで説明するわけだ。

 

 「検察官が証拠によって説明しようとする事実は、証拠カード記載の以下の通りです」などといって、証拠請求をし、裁判長がそれを採用する。

 

 そして約1か月先の次回期日を決め、1回目は閉廷する。

 運がよければ検察官の論告求刑、弁護人の最終弁論まで進む可能性もある。

 

 人ひとりの人生と背景や、それら存在の全てが、法の名のもとに、一部屋の中で展開する。

 それを称して、茶番劇という。

 

  

 【 13階段  】  より

 

 

 「一審の記録を読むと、争点らしきものは何もありません。樹原君は運が悪かったんですな。国選弁護人に、やる気がなかったんです」

 純一は思わず杉浦の顔を見た。「やる気がなかった?」

 「そうです。良くあることですよ」杉浦は、事もなげに言った。「裁判なんて全部、運不運です。被告人が出会う弁護人、検察官、裁判官、そうした人々の取り合わせで判決が左右される。これはあくまで噂ですが、被告人が若くてきれいな女性の場合、男の裁判官は甘い判決を出し、女の裁判官は厳罰に処すらしいですよ。これも自由心証主義なんですかね。はは」