平成16年7月20日(火) 勾留71日目
母に手紙の返事を書き終え、発信した。
昨日は祝日だったため、出せなかったのである。
隣の房には、精神異常者が入っている。
自宅を全焼させてしまったそうで、今日は精神鑑定に行った。
【 長兄 】
以前の日記になるが、私と長兄との間には確執がある。
兄は留置場の私に、えらそうな説教の手紙を書いてきて、それに私が怒りの返事を書いたということだ。
昨日の夜、兄を見かけた。
見かけたというのもおかしな話だが、兄の家の隣にドラッグストアがあり、そこに買い物をした帰りに、どうやら会社帰りの兄を見かけたのである。
なにやら玄関でゴソゴソやっていたので、話しかける機会は十分にあった。
また私の逮捕に怒ってはいるものの、兄の性格からして、「おう、入ってお茶でも飲んでけよ」という話になっただろうと思う。
父親の仏壇に線香を手向け、兄の嫁さん、めいっ子と顔を合わせ、どうなったかはわからないがとにかく「一区切り」つける機会だった。
しかし私は、兄が私に気づかなかったことをいいことに、私も兄の目の前を素通りしてきてしまった。
どういう顔をすればいいのか、何を言えばいいのかがわからなかったし、嫁さんとめいっ子にも、合わせる顔がなかったからだ。
もしかしたら和解の、絶好の機会を逃してしまったのかもな、と、私は少し後悔している。
しかしそう遠くない将来、彼らとしっかり向き合わねばならない日はあるだろうし、そのために少しずつ身辺を整えるための時間がほしかったのだ。