新年あけましておめでとうございます。
1月11日ですが、本年は小さいことは全く気にせず、良くも悪くもマイペースで参る所存です。
どうぞ、よろしくお願い致します。
ワタクシ、昨日今日と本年一発目の連休を満喫しております。
実は年末にひいた風邪がなかなか治らず、今も素敵なハスキーボイスです。
青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」、八代亜紀の「舟唄」、葛城ユキの「ボヘミアン」、もんた&ブラザースの「ダンシング・オールナイト」、森進一の「おふくろさん」などなど、世のハスキー・ボイス魅惑のヒット曲集(ちょっと古め)をバンバン歌えてしまいます。
え?とくに羨ましくない??
・・・小さいことは気にしない宣言をしたばかりですが、小さいことにもオーバーに喜ぶ一年にもしたいと思っております。
そんなワタクシ、お正月も仕事以外は家でおとなしく過ごしておりましたが、昨日ようやくずっと観たかった「レ・ミゼラブル」の映画を観てきました!!
・・・正直、この記事はここから書き始めても良かったと思いますが、何分小さいことは気にしない一年の始まりですので、長い前置きも気にせず行こうと思います。
若干ネタバレがありますので、知りたくない人は読まないでくださいね。
いや~泣きましたね。
ストーリーは昔から知ってましたし、何年か前に子供用の原作を読んでいて(よいこのとしょかんに感想文あり)、まだ記憶に新しかったこともあって、とても入り込みやすい作品ではありましたが、とにかく登場人物それぞれに人生があって深いんですよ。
小さな罪で19年間も投獄され、その後の人生も要注意人物として警察に監視され続けることになるジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)の猜疑心と憎悪に満ちた心が、あることをきっかけに別の人生を見出し再生を図るも、彼の人生は常に追われ続けるもので、忍び寄る追っ手の影に怯えていなくてはいけなくて。
ジャン・バルジャンが苦労の末に建てた工場で働いていたファンテーヌ(アン・ハサウェイ)は、他人に託した幼い娘への送金のために身を粉にして働いていたけど、些細なことで仕事を失い、髪を売り、歯を売り、身体を売ってボロボロに。
恋をして幸せな未来を夢見ていた少女の頃を思いながら、あの頃は思いもしなかった現実の自分を嘆き悲しみ歌うシーンはもう・・・見ている私の心が痛くなるような、まさに魂の叫びで涙が止まりませんでした。
ファンテーヌの最期を看取ったジャン・バルジャンは、彼女の娘コゼットを自分の手で幸せにすると約束。
幼いコゼットは預けられた宿屋の主人テナルディエ夫婦にこき使われ、虐げられていました。
彼らの提示する額の金を払い、ジャン・バルジャンはコゼットを引き取ります。
しかし執拗にジャン・バルジャンを追跡し続ける警官ジャベール(ラッセル・クロウ)の目を逃れての生活・・・落ち着くことは無かったでしょうね。
9年後、美しく成長したコゼット(アマンダ・セイフライド)は、一人の青年マリウス(エディ・レッドメイン)と出会い恋に落ちます。
マリウスたち学生は、国を相手に革命を仕掛けようとしていました。
自分たちの国を守り、市民を守るという大義名分に酔い、若い命を散らせることも厭わない、その熱い思いの前にマリウスもまた恋を諦め大義に散る覚悟をするのですが、ジャン・バルジャンの手によって一命を取り留め、コゼットの人生も託されます。
コゼットのそばにずっと居ることは、コゼットにとって良いことではない・・・コゼットを生きがいとして来ながら、ジャン・バルジャンの最後の決意はあまりにも悲しい・・・。
マリウスを一途に愛しながらも思いが届かず、人知れず孤独の淵で悲しむ、憎ったらしいテナルディエ夫婦の娘エポニーヌ(サマンサ・パークス)の心情も思えば思うほど泣けて来ました。
憎ったらしいといえば、ジャン・バルジャンを追い続けたジャベールだったけど、彼の最期もまた悲しいものでした。
人の人生って、何が正しくて何が間違っていて、何が幸せで何が不幸なのか、この映画を通してすごく考えさせられました。
ラストシーンはもう号泣で、ラストシーンから劇場に灯りがつくまで結構時間があったんですが、周りの人が席を立っても最後まで立ち上がれませんでした。
思い切り拍手をしたかったし、スタンディング・オベーションもしたい気持ちになりましたが、控えてしまいました。
ワタクシの小さいことを気にしない一年は、目立つこともしないという小さい奴な一年とも言えるようです。
ネタバレをたくさん書いてしまいましたが、たとえネタバレを読んでいても、スクリーンで充分感動できる作品だと思います。
ぜひ映画館へ足をお運びください。