私は、2歳の時に両足にヤケドをしました。
幼かったので、詳しい状況や経過はわからないし、当然記憶にも無いのですが、大ざっぱに記憶しているのは、サンタクロースの載った本を持って母に見せに行っていて、ストーブにぶつかり上にのせていたヤカンが落ちて来たようです。
よほど恐ろしい出来事だったせいか、その時に味わった恐怖心は記憶に残っています。
皮膚科で当てられた強くて眩しい光が怖かったこと。
痛さは思い出せないけど、寒い時期だったので、こたつに入るとジリジリ痒くなって、掻いちゃダメって言われたけど、爪を立ててバリバリ掻きたくなるくらい痒かったこととか。
今でも両足の付け根にケロイド状に残る傷痕は一生消えないもので、小さい頃はブルマや水着が嫌だったものです。
からかわれたりもしましたし。
昨夜、母と電話で話しているとき、母が今年初めてこたつに火を入れたよ、と言ってから、突然「12月4日がアンタがヤケドした日でね」と話し始めたのです。
クリスマスが近い頃とはわかってましたが、日付けを聞いたのは初めてでした。
母がわざとヤケドさせた訳では無いので、母が気に病むことでは無いのですが、平日の午前中、母と私の二人きりの時に起きた事故だったので、母は責任を感じてしまったのでしょう。
母にとっても娘に一生消えない傷を負わせたことは、苦しかったことに違いない…自分が子供を持って母の気持ちを思うことはありましたが、話題にしたことも無いままでした。
母は、あれ以来12月4日を過ぎないとこたつに火を入れられないと言いました。
たぶん暖房も入れてなかったのではないでしょうか?
私たちは何も知らないで、寒いのになんで?と母に普通に言っていたように思います。
母にとっても、その日は忘れることの出来ない、心に大きな消えない傷を作ってしまっていたんですね。
私に皮膚を移植する日が来るかもしれないから、自分の皮膚は大事にしとかないと!と思っていたそうです。
あの事故から40数年が過ぎて、母もようやく口に出来たのかと思うと、母が背負って来た後悔や懺悔のような荷物の重さを感じ、電話でわからないように泣いてしまいました。
私に話して母の荷物が軽くなった訳ではないでしょう。
私はケガを負った本人なので、言わなきゃ良かったと今頃後悔してるかもしれません。
話そうと思って話したようには聞こえなかったですから。
私自身は、もう足の傷痕を人様に晒す機会も無いですし、日常は忘れて過ごしていることが殆どです。
ケロイドも年齢と共にだいぶ薄くなりましたし。
母の心の傷も同じように癒えていて欲しいのですが、たぶんこの話題は母との間で二度としない気がします。
一度でも聞けて良かったと思っています。
幼かったので、詳しい状況や経過はわからないし、当然記憶にも無いのですが、大ざっぱに記憶しているのは、サンタクロースの載った本を持って母に見せに行っていて、ストーブにぶつかり上にのせていたヤカンが落ちて来たようです。
よほど恐ろしい出来事だったせいか、その時に味わった恐怖心は記憶に残っています。
皮膚科で当てられた強くて眩しい光が怖かったこと。
痛さは思い出せないけど、寒い時期だったので、こたつに入るとジリジリ痒くなって、掻いちゃダメって言われたけど、爪を立ててバリバリ掻きたくなるくらい痒かったこととか。
今でも両足の付け根にケロイド状に残る傷痕は一生消えないもので、小さい頃はブルマや水着が嫌だったものです。
からかわれたりもしましたし。
昨夜、母と電話で話しているとき、母が今年初めてこたつに火を入れたよ、と言ってから、突然「12月4日がアンタがヤケドした日でね」と話し始めたのです。
クリスマスが近い頃とはわかってましたが、日付けを聞いたのは初めてでした。
母がわざとヤケドさせた訳では無いので、母が気に病むことでは無いのですが、平日の午前中、母と私の二人きりの時に起きた事故だったので、母は責任を感じてしまったのでしょう。
母にとっても娘に一生消えない傷を負わせたことは、苦しかったことに違いない…自分が子供を持って母の気持ちを思うことはありましたが、話題にしたことも無いままでした。
母は、あれ以来12月4日を過ぎないとこたつに火を入れられないと言いました。
たぶん暖房も入れてなかったのではないでしょうか?
私たちは何も知らないで、寒いのになんで?と母に普通に言っていたように思います。
母にとっても、その日は忘れることの出来ない、心に大きな消えない傷を作ってしまっていたんですね。
私に皮膚を移植する日が来るかもしれないから、自分の皮膚は大事にしとかないと!と思っていたそうです。
あの事故から40数年が過ぎて、母もようやく口に出来たのかと思うと、母が背負って来た後悔や懺悔のような荷物の重さを感じ、電話でわからないように泣いてしまいました。
私に話して母の荷物が軽くなった訳ではないでしょう。
私はケガを負った本人なので、言わなきゃ良かったと今頃後悔してるかもしれません。
話そうと思って話したようには聞こえなかったですから。
私自身は、もう足の傷痕を人様に晒す機会も無いですし、日常は忘れて過ごしていることが殆どです。
ケロイドも年齢と共にだいぶ薄くなりましたし。
母の心の傷も同じように癒えていて欲しいのですが、たぶんこの話題は母との間で二度としない気がします。
一度でも聞けて良かったと思っています。