塾のテストで91点を取った健太(藤本哉汰さん)と、同じ点を取った彩香(小林星蘭さん)。
 
秋山家では喜ぶ拓水(つるの剛士さん)に健太は「お父さんのおまじないのおかげ」と言い、二人を見守る侑子(杏さん)も嬉しそうだ。
 
同じく本宮家でも功治(平山浩行さん)は彩香を褒め、レイナ(木村佳乃さん)も「これまでの努力の成果が出た」と喜んでいるが、彩香は浮かない表情をしている。
 
ちひろ(尾野真千子さん)は、夫・英孝(高橋一生さん)のセクハラ疑惑の真相を彼の部下に尋ねる。
 
どうやら以前から折り合いの悪かった女子社員にハメられたものらしいということや、そんな辛い状況でも英孝が毎日出社していたことを聞かされ、ちひろは英孝のセクハラ疑惑については彼を信じることにして、翌日から爽(長島暉実さん)の幼稚園の送迎をすると言う。
 
とりあえず会社でのセクハラ問題はちひろの中では納得できたらしいけど、何と言ってもバスの中での痴漢の現場を見てしまったことが、ちひろの心をスッキリと晴れさせてくれないようです。
 
まさか、あれは単なる見間違いだなんて結末にはせんでしょう。
 
視聴者全員目撃しちゃいましたし。( ̄ー ̄)ニヤリッ
 
 
利華子(りょうさん)は、願書に添付する家族写真を撮りに写真館に行くのだが、夫・圭(KEIJIさん)が署名捺印した離婚届を見つけてしまったショックから、上手く笑うことが出来ない。
 
翌朝、幼稚園に健太を送って来た侑子は、ちひろを顔を合わせてしまう。
 
あの遠足のとき以来の二人は気まずいまま、ちひろは視線を逸らし侑子とすれ違って去って行く。
 
そのとき、以前自殺未遂で幼稚園を去って行った雅美(安達祐実さん)が現れ、侑子が思わず名前を呼んだので、ちひろも雅美に気付く。
 
雅美は元気になった姿をお世話になった結城先生(萩原聖人さん)に見せたくて来たと言ったが、結城先生は辞めたあとだった。
 
侑子は、引っ越して来たばかりのころに雅美が言ってくれた言葉で救われたことに感謝していること、それを伝えたくてもう一度会いたいと思っていたことを話すが、雅美は自分の言葉を覚えていなかった。
 
しかし侑子は、「あなたが忘れても、私は雅美さんに救ってもらった・・・それが全てだから」と言う。
 
その言葉は立ち聞きしていたちひろの胸を打つものでもあった。
 
そもそも侑子に親近感を持っていたちひろが、侑子との間に確執が生まれた瞬間が、ちひろがずっと忘れていなかった大切な思い出を侑子が覚えていなかったことに端を発しているワケで。
 
侑子がちひろを救ったことを忘れていても、救われたちひろが覚えていれば、それでいいんだってことにようやく気付いたんですね。
 
救った方が覚えていて「あのとき私がこうしてあげたよね~」とか言うようじゃ、いやらしいってもんです。
 
 
一人で悩んでいた利華子は、書いていた願書に涙をこぼしてしまい、侑子に頼んで予備の願書を譲ってもらう。
 
そこに侑子の叔母から電話があり、父が倒れて救急車で運ばれたと知らされる。
 
利華子に「きっと大丈夫だから」と励まされ、後は発送だけの状態の願書を利華子の言葉に甘えて、彼女に託して、すぐに実家へと駆けつける。
 
願書は、少しでも早く到着した方が学校側の心象が良いと言う利華子。
 
たぶん、この時点ではまだ利華子は普通に願書を発送するつもりだったのだと思うんです。
 
しかし夜になり、圭が帰宅すると、そこに離婚届を広げた利華子が。
 
「これ、本気なの?」と努めて明るく話しかける利華子に、圭は「離婚して欲しい」と決定的な言葉を放ちます。
 
本当は辛いくせに、利華子は「海斗(内田淳貴さん)のお受験が終わるまで待ってね」と微笑みさえ浮かべて言う。
 
その言葉に「それだけ?」と圭もショックを隠せない。
 
なんで辛いときに辛いって、ホントは離婚したくない、ちゃんと話し合おうって言えないんだろ?
 
強がって強がって、目一杯大人ぶって、結局利華子の素直じゃないそんな性格が、夫婦関係を最悪にして行ってる気がします。
 
隠れてメソメソ泣くくらいなら、いっそ傷つけ合ってでも喧嘩して思いをぶつけ合えばいいのに。
 
さらに傷心の利華子に追い打ちをかけたのが、侑子のドールハウスの腕を高く評価して、自分の夫の会社で扱いたいと言うママ友の出現でした。
 
郵便局に行った利華子は、手にした二つの願書を見て、健太の名前を見て・・・ついに悪魔降臨。(^^;)
 
 
一方、夜のアルバイトで明け方クタクタになって帰って来る真央(倉科カナさん)は、服も着替えず、ベッドで寝ているところに夫の陸(五十嵐隼士さん)が帰って来てしまい、慌てて布団に潜り込むと「熱がある」と仮病を使って陸に羅羅(谷花音さん)の幼稚園の送迎を頼みます。
 
しっかり「ママ友に会っても余計なこと言わないで」と念押しして。Σ(=∇=ノノヒィッッー!!
 
羅羅と手を繋ぎ、ホントに楽しそうに通園する二人。
 
しかし幼稚園の中に健太の姿を見つけた羅羅は足が止まり笑顔が消えてしまう。
 
陸は羅羅に「どんな自分が好きか考えろ」と助言。
 
羅羅はようやく健太に「ゴメンナサイ」が言えるのだった。
 
陸の姿を見かけたレイナが帰りのお迎えは任せてと言うので、陸はそれに甘えてしまうのだが、それを聞いた真央は怒って羅羅を迎えに行くと、レイナに挨拶もそこそこでさっさと羅羅を連れ帰ってしまう。
 
 
侑子の父親は幸い大事に至らずに済んだ。
 
実家で卒業アルバムや昔の手紙を見た侑子は、ちひろのことを思い出す。
 
帰京して職場に戻った侑子に、利華子は新しいアルバイトが決まったからドールハウスの仕事に専念するように言う。
 
侑子も利華子に感謝して、沢田家を後にするのだが、侑子を追って利華子の長男・空斗(今井悠貴さん)が走って来る。
 
手渡されたものは、ビリビリに破り捨てられた健太の願書だった。
 
「母がやったんだと思います」・・・空斗の言葉の意味がわからず、ショックを隠せない侑子。
 
涙ながらに頭を下げる空斗の姿が哀れでした。
 
明日までに願書を提出しなければならない緊迫した事態に、侑子は東郷チャイルドスクールの塾長・東郷(夏木マリさん)に相談に行き、他の保護者にも聞いてもらうことになるが前代未聞の事態なので期待しないで欲しいと言われてしまう。
 
なぜ利華子がこんなことを?・・・信じられない気持ちと悲しい気持ちに打ちひしがれた侑子は、直し込んだまま忘れていた誰が持って来たのかもわからない、幼稚園の園児と保護者の個人情報の書かれたファイルに手を延ばしてしまうが、やはり自分の目で見たことや感じたことが全てだと思い直し、箱に収めようとしたとき、ちひろのメッセージを見つける。
 
昔、助けてもらったから、今度は侑子の役に立ちたい・・・複雑なママ友たちとの関係で侑子が困らないよう、ちひろなりに侑子を助けようとしたのだろう。
 
そこにちひろが訪ねて来る。
 
東郷に聞いて予備の願書を持って来たのだ。
 
ちひろは、これまで自分が間違っていたことや健太にひどいことをしたことを土下座して謝るのだった。
 
ちひろは後日、健太にも謝ることが出来て、ようやく「侑子さん」「ちひろさん」と呼び合う仲になれました。
 
絶対に許せないと思っていても、相手の気持ちを汲み、許すことの出来る侑子も健太もエライなと思いました。
 
出来すぎで好きじゃないのは相変わらずですが。←ひがみ続行中につき(爆)
 
 
東郷に電話で呼び出されたレイナは、そこで彩香に変わったことは無いか?と聞かれ、最近おねしょをしてしまったことを打ち明ける。
 
テストのカンニングのことも知らされ、ショックを隠せないレイナ。
 
お受験に失敗したら、愛してもらえない・・・そんな脅迫観念がプレッシャーになった結果のことだろうから、どんな彩香ちゃんでも愛しているということを伝えてあげて欲しいと言われ、レイナは自分のせいで彩香を追い詰めてしまったことを深く反省。
 
功治もそんなレイナを抱き寄せて慰めてました・・・変わりましたね、この夫婦。
 
功治に抱っこされて、最初は驚いて、それから不思議そうな顔をして、安心して微笑む、彩香ちゃんの見事な表情の演技は素晴らしい。
 
親子三人川の字になって寝て、レイナはやっと一番大事なものが何か、気付いたようです。
 
眠る彩香に「ごめんね・・・」と呟くのです。
 
 
東郷チャイルドスクールで入試直前の説明会が開かれる。
 
東郷が「願書は無事届きましたか?」と尋ねると「はい」と答える侑子。
 
空斗が「母のことは僕が何とかしますから」と涙ながらに言うのを受けて、侑子は利華子に会っても何も言わなかったのだが、侑子の返事を聞いて利華子の顔色がさっと変わった・・・。
 
 
長いレビューになっちまいましたが、いよいよこのドラマも次回で終わりです。
 
それぞれの家庭の結末がとっても気になります。
 
子どもたちが幸せになる結末を期待します。