前シリーズでの坂本龍馬(内野聖陽さん)と仁(大沢たかおさん)の親交を深めていく様子を思い出すと、今回の二人のすれ違いは何とも切なく寂しいものでした。
仁だけでなく、視聴者の皆さんも龍馬との距離を感じてしまったのではないでしょうか?
ペニシリンの普及のため松本良順の口添えで長崎を訪れた仁には、長崎に行けば龍馬に会えるかもしれないという思惑もあった。
龍馬に暗殺される未来が待っていることを告げるつもりだったのだ。
長崎では精得館で講義をするが、素性の定かでない仁に外国人医師の信頼は薄く、それは生徒にも影響していた。
肝心な龍馬にはなかなか会えず諦めようとしていたとき、ケガ人を連れて現れた龍馬と再会する。
ケガ人はトーマス・グラバー(ウィル・ゲラックさん)。
目を斬り付けられており、すぐに手術が必要だった。
「素性を明かせないなら腕を見せるしかない」と言われ、執刀する仁。
無事手術を終え、仁は医師としての信頼を得ることが出来た。
やっと龍馬とゆっくり語り合う機会を得るが、龍馬は仁が知っていた龍馬では無くなっていた。
来る幕府軍との戦のために、龍馬はグラバーを介して兵器を密売していたのだ。
さらに戦争になればペニシリンが大量に必要になると仁に持ちかけるが、仁はペニシリンは粉末化しても保存が難しく、各地に製造所が必要だと話す。
龍馬に未来の保険制度の話をすると、さすが頭の柔らかい龍馬は、その進んだ考え方に共鳴する。
しかし龍馬に暗殺のことを話そうとすると激しい頭痛に襲われてしまう仁・・・結局、未来のことを話すことは出来てもすぐ目の前の歴史を変えることは出来ないのだと悟る。
龍馬の考え方との違和感を抱えたまま一緒に長州に行く仁は、そこで日本人同士が殺し合う戦争を目の当たりにする。
龍馬は幕府軍相手に善戦する薩長軍に歓喜、「この国を良くするために必要な戦」と言うが、仁にはそうは思えない。
龍馬が売った鉄砲で倒れる幕府軍の怪我人を助けようとする仁だったが、目の前で彼らは撃たれて死んでしまう。
彼らを救うことが歴史に何の変化をもたらすというのか?
仁は虚しい気持ちのまま幕府軍の怪我人たちの治療にあたり、幕府軍の手で長崎に送り返してもらう。
二人の間に生じた大きな溝は、もう埋めることはできないのか・・・?
もともと龍馬と、仁なんて架空の人物は出会っちゃいないんだけど、ドラマにズボッとはまって観ていると、だんだん仁が架空の人物に思えなくなっていたりして(^^;)、仁と龍馬の関係がおかしくなると本気で切なくなってしまいました。
言い方悪いですけど、平和ボケした仁のような現代人には、命がけで国を動かそうをしている人の意志や思想は変えられるもんじゃないだろうって思います。
・・・が、龍馬は「道を間違ったみたいだ」なんて言ってるし;;
どんだけ影響力あんねん、仁しぇんしぇい!!
薩長に手を結ばせ、兵器まで準備する龍馬は幕府にとっては目の上のコブ。
こりゃ~命を狙われるのも致し方ないでしょう。
たとえ仁から暗殺予告を聞いて、気を付けまくったところで、逃げおおせるとは思えません。
勝海舟(小日向文世さん)も龍馬の考えを否定はしないし、たぶん目指す「この国の未来」とやらは同じ形をしているのだろうけど、勝は幕臣である自身の身の上もわかっているし、いざとなったら江戸を守るという目の前にある自分のやるべき仕事を見据えている。
龍馬はそこら辺、不器用に目立つ役回りをしちゃってるんだよね。
これまで親交を深めて来てるだけに、龍馬の未来を知る仁としては辛いところだね。
しか~~し!!
あの有名な龍馬の写真、実は仁とのツーショットだったとはっ!!!
仁ってば全然気付いてないけど、あとで思い出してビックリするんじゃないだろーか??
世の龍馬ファンなら卒倒モノですぞ。
今じゃ書き割りでくらいしか実現しないツーショットだもんね。o(´^`)o ウー
あの写真もいずれ仁の姿が消えて、現在の龍馬一人にショットに変化するのかもしれない・・・。
野風(中谷美紀さん)にも、いよいよ乳がん再発の気配。
予告に「私の中には・・・」ってセリフがあったけど、もしかしてご懐妊?
もしかして未来(中谷美紀さん二役)のご先祖が誕生するのか!?
龍馬の動向を探るよう命じられた恭太郎(小出恵介さん)もどうなるのか気になるし、もう六話終わっちゃってあと数回しか無いと思うと、このドラマが終わるってことにも切なさを感じてしまうワタクシです。
早く先が知りたいけど、終わって欲しくな~~い!!o(>_< *)(* >_<)o ジタバタ