パパの大事なもの・・・
子供って、ちゃんと親のことを鋭く見ているな~と感じました。
澤本大地(反町隆史さん)は新聞社の敏腕記者の仕事人間。
仕事をバリバリこなしてお金を稼ぐことが家族のためになっていると本気で思ってた・・・。
10歳の頃に大地は父親に大量の睡眠薬を飲むように言われたけれど、それを拒否した。
父親は一人、首を吊って自殺した。
そんな苦い経験を持つ大地・・・だからこそ、もっと家庭を顧みる男になっていても良さそうなんだけど。(^^;)
奥さんの華織(井川遥さん)は、そんな大地に付いていけず離れて行ったけど、息子の羽雲(わく・・・変換が面倒なのでワックン;;)は、父親の仕事を誇りに思っているよう。
父親の名前入りの署名記事をスクラップし、CLSの七海(榮倉奈々さん)の助言を聞いて医師や病院スタッフ、入院している友達に父親さながらの取材を決行、「わっくんしんぶん」を作り始めた。
抗ガン剤投与も始まり、苦しい副作用に耐えるワックンに「大丈夫」としか言えない大地。
七海に「お父さんが笑顔で居てください、そしたらワックンも笑顔になります」って言われて、ホントに大地が笑っただけで、ワックンは屈託無く笑うんだ。
それで大地もわかった・・・父親の自分にしか出来ないことがもっとあるんじゃないかって。
仕事には迷惑かけないって意地張って頑張ってたけど、もともと子供になんて構う暇も妻に構う暇も無かった仕事人間には無理な話で、前と同じだけ仕事をこなそうとすればワックンのお見舞いにすら行けなくなってしまう。
病院では主治医の円山(伊原剛志さん)にも七海にも、もっとワックンの側に居てやってくれって言われるし、ワックンに構っていると仕事がおろそかになってしまう。
会社の上司が「家庭の事情があるのは誰も同じだ」って言ってたけど、そのとおりだよ。
問題の大小に関わらず、誰もが何らかの事情を抱えている。
ワックンが白血病なのも、妻が家出して離婚に至ったのも、大地の人生に於いては大きな出来事ではあるけど、大勢の中では個人的な事情に過ぎないし、組織の中では度外視されるものでも無い。
結局、大地は今の部署から異動して、もっと早く帰社できるようにしてもらうみたいだけど、まぁ、それも大事だし、そこまで気持ちに変化が起こったことは良いことかもしれないけど、パパの署名記事を楽しみに、そのためなら病院に来なくてもいいよとまで言ったワックン的には、それってホントに望んでることなのかなぁ?
だから~この際、華織にワックンのことをちゃんと説明して、親同士として協力し合うのが先なんじゃないの?ってワタシは思う。
華織の気持ちもわかるけど、ワックンのことを聞いたらきっと、自分の人生は後回しになると思うよ。
まずはワックンの心と身体の健康を取り戻すことが優先だと思うけどな~。
「羽雲の父親を六年間もやっている」と豪語する大地と、「まだ父親一年生だから」と苦笑する医師の認識の違いが笑えました。(A ̄_ ̄;)
パパの大事なもの・・・きっと今は、名刺や革靴や携帯電話よりワックンの存在になってるよ。
だからワックンは死なないで元気になる結末であって欲しいなぁ・・・。