探偵の頸城(くびき)悦夫のもとへ志木真智子という若い女性から仕事の依頼が入る。
 
法輪清治郎というタレント兼ニュースキャスター兼政治家という人物のもとにある「天使の演習」という美術品を盗み出して欲しいというものだった。
 
悦夫は大学院生のころに法輪氏が還暦パーティーを開いたホテルでバイトをしていた経験がある。
 
法輪清治郎と真智子の母・貴子は、過去に親しく付き合っていたことがあり、「天使の演習」は貴子が清治郎に預けたものだという。
 
返却を求めて交渉するのはすでに無理と言い切る真智子の依頼は、盗み出せというのと同じことなのである。
 
現在、清治郎はゾラという世界的に有名な殺し屋の次のターゲットだと言われている。
 
殺されてしまう前に何としても「天使の演習」を取り戻したいと言うのだ。
 
法輪清治郎の甥・法輪洋樹は、悦夫の友人だ。
 
悦夫は依頼を引き受け、法輪清治郎と接触する。
 
 
ミステリーなので、あまり内容には触れないことにします。
 
久しぶりの森作品で、少し期待の方が大きかったせいか、期待はずれな気がしました。
 
もう少しひねりがあるのかと思ったのですが。
 
案外、シリーズ化されるお話だったりしないかな?
 
頸城悦夫の友人で元恋人の赤座都鹿(としか)とか、もっと出番があっても良さそうな気がしたので。
 
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