日当は1万円。
 
・・・でかい。
 
この時期、この臨時収入はありがたい。
 
たとえどんな重労働でも引き受けてやるゼ!!(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/オォー
 
 
気合いは充分だった。
 
日当の割に仕事は簡単なものだった。
 
素人のカラオケショーのバックで踊る人たちを中心に録画する。
 
それだけ。
 
それだけで1万円・・・。
 
ボロ儲けじゃないか。ヽ(▽^〃ヽ)ヽ(〃^▽^〃)ノ(ノ〃^▽)ノ ワーイワーイワーイ♪
 
 
雇い主・・・母。(爆)
 
 
 
さかのぼること一ヶ月ちょいと前・・・
 
母がワタシに都合をやたら聞いて来た。
 
ワタシだって暇じゃない。
 
家事はしないが、息子の追っかけとかテレビドラマをガン見とか、居眠りとか占いとかお絵かきとか読書とかブログのやたら更新とか・・・こう見えて忙しいんだ。<( ̄- ̄)> エッヘン!(爆)
 
 
ホントは毎年うちの夫がやってた仕事だったのだ。
 
夫・くまぞうの趣味はカメラ。
 
町で暴れるのが忙しいのなんのって。
 
・・・それはガメラ。 ̄  ̄)ノ バシッ☆
 
冬眠から覚めて、元気いっぱいの・・・
 
・・・それは亀ら。 ̄  ̄)ノ バシッ☆もうエエわいっ
 
くまぞうがビデオカメラを抱えて撮影していると、地元ケーブルテレビのカメラマンとよく間違えられる。
 
カメラがプロ仕様だからだ。
 
まったく息子が育ち盛りの頃にはいなくてよ~~(∴`┏ω┓´)/コラァー!!
 
ワタシが生で見たいのに、ちっこいビデオカメラのファインダー越しにしか見られなくてよ~~
 
ちっとも役に立たなかったくせに~~!(ノー"ー)ノ ┫ ゜・∵
 
夫がプロ仕様カメラで撮影した映像は、夫専用パソコンでそつなく編集され、インデックスまで印刷して母の手に渡る。
 
本格的作業なので、日当1万円もアリなのだと思う。
 
 
言っちゃナンだが、ワタシにそんな芸当はできない。
 
ワタシはプロ用のカメラなんて使えない。
 
まず担げない。(爆)←そこか
 
主催者側もビデオ撮影はしているが、何せカラオケがメインなので、踊りの映像が少ししか無い。
 
「あんたが頼りだからねっ!!」
 
母の1万円分のプレッシャーは重い。┗(-_-;)┛オ・・オモイ…
 
┗( ̄□ ̄||)┛お、おもい。。。
 
 
息子の追っかけをしつつ、せっせとその姿をカメラに納めていたのは何年前だ!?
 
高校生になってからは追っかけにカメラは持たなくなった。
 
ビデオカメラなんて触ることも無くなった。
 
しかし、ワタシが使うカメラなんてアレだから使えるに決まってる。
 
イヤというほど持ち歩いたアレなんだから。
 
 
機械オンチってものは、あんまり準備にも気合いが入らない。
 
くまぞうに「よろしく」と言っておくと、くまぞうがバカなワタシでも使えるように準備してくれる。
 
ワタシはそれを持って行って、カメラを回すだけだ。
 
ちょ~簡単。v( ̄ー ̄)v
 
 
本番十日前当たりから、母の声に凄みが増してきた。
 
「アンタ、この日は大丈夫よね?絶対大丈夫よね??アンタしか居ないんだから頼むよ!お礼はするからね!!!」
 
ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε= ヒイィィィ!!!!( ̄⊥ ̄ノ)ノ
 
頑張りますって・・・頑張ります、頑張りますよ~~っ
 
 
いよいよ明日というその日は、ワタシは息子の追っかけで長距離運転をした後で、正直ビデオカメラのなんちゃらは頭になかった・・・。
 
疲れていて面倒だった。
 
しかし夫が新兵器を出して来た。
 
三脚だ。
 
しかもプロ仕様。(爆)
 
今までの人生で三脚を立ててビデオを撮ったことが無いワタシは、これは覚えなきゃととりあえずポイントは押さえた。(爆)
 
三脚なんて、どうせ三脚なのだ。
 
何様だ!?┌( ̄0 ̄)┐ ワーッハッハッハッ・・・・
 
 
 
翌朝、母がワタシを迎えに来た。
 
出演者に混じって楽屋口から入り「おはようございま~す!」なんて挨拶したりして、まるでスタッフ扱いだ。( ̄∀ ̄*)イヒッ
 
まだ誰も観客の居ない座席にはワタシの為のシートが。
 
ワタシは、おもむろにデカい三脚をこなれた手つきで立てているつもりだったが、ぎくしゃくしていたかもしれない・・・誰も見てなかったから格好良かったことにしておく。( ̄ェ ̄;)
 
何度も書いちゃうが立派な三脚なのだ。
 
ワタシは我が家にこんな三脚があったことも知らなかった。(爆)
 
そして・・・夫がビデオテープをすでにスタンバッてくれている、使い慣れているはずのホームカメラを取り出し、教わった通りに三脚に設置・・・・。
 
 
ちいさっ!!!
 
デカい三脚に手のひらサイズのカメラは不釣り合いで不格好だった。
 
しかしワタシは少しもひるまず(ひるんだのは隠して)、カメラのスイッチをONにすると、手元のリモコンをいじってみた。
 
おかしい・・・動かない。
 
おかしい・・・なんでだ??
 
おかしい・・・おかしい・・・おかしい・・・
 
危うくパニクりそうになったときに気付いた。
 
コードが外れてる。( ̄▽ ̄;)
 
 
落ち着け~落ち着け~~
 
持参のアメちゃんを舐めつつ、開演を待った。
 
出演者と同じ時間に入ったので、裕に三時間は待ち時間があった。(爆)
 
手持ちぶさたかな?と思い、持ってた毛糸でまたシュシュを編んだ。
 
一個完成~~♪
 
結構、余裕ぶっこいてるじゃないかと思った。
 
 
そして開演・・・。
 
ビデオカメラの出番は四番目からだった。
 
そしたら、いきなり二人の出演者が飛んだ。(゜ロ゜;)エェッ!?
 
慌ててカメラの電源を入れ、ズームを合わせる。
 
どうにか間に合ったが、どうもズームし過ぎのような気がした。
 
しかし、リモコンのどこを触ればどうなるのか暗がりでわからなかったので、一人目はそれで我慢した。(爆)
 
三人置いて録画だな・・・とプログラムを睨んでいると、また一人飛んだ。
 
順序変更だった。
 
やばっ!!!!
 
ワタシはまた慌ててカメラを構えた。
 
舞台に出てきたのは・・・母だった。
 
これは絶対失敗できねぇ・・・ワタシの手にチカラが入った。
 
すると使い慣れない三脚のレバーに余計なチカラが掛かり、画面がカクンカクンと動いた。
 
かなり冷や汗が出た。
 
でも三人目からは慣れて来た。
 
そして、慣れてくるといつも通り油断した。(爆)
 
危機を乗り越え、前半終了。
 
後半は二人ほど録画したら、少し間があってあとはラストまで一人置きの撮影になっていた。
 
そろそろバッテリーがヤバイかもしれないから、この二人が終わったら交換しようと思った。
 
そのときにテープの交換もしようと思っていた。
 
ところが~~~~っ!
 
後半二人目のときに、いきなりバッテリーが切れた!
 
ガ━━(= ̄□ ̄=)━━ン!!
 
ワタシは慌てふためいてカメラを三脚から取り外し、バッテリーの交換をしようとした。
 
ところが、取れない!!
 
バッテリーがビクともしないっ!!!
 
うっそ~~ん!!
 
ワタシは慌てて携帯電話で夫に連絡。
 
しまった~~~!!ここは客席やないかいっ!!
 
ワタシは、かなり慌ててロビーに出た。
 
くまぞうは電話に出ない。
 
この、役立たずめ~~!(ノー"ー)ノ ┫ ゜・∵
 
・・・電話にすぐに出られるなら、くまぞうが撮影に来るってことを忘れていた。(爆)
 
 
やっとくまぞうが出たので事情を話すと、一生懸命ボタンを押せとか回せとか言うんだけど、ボタンは押してるのに取れない。
 
ワタシの知ってるうちのビデオカメラなら、押せば取れるのだ。
 
なんで取れないんだよぉぉぉぉぉ!!!
 
ロビーで半泣きのワタシ。
 
くまぞうも電話の向こうでイライラしている。
 
何度も回せって言うので、押してたボタンをくるっと回したら回った。
 
バッテリーが取れた。
 
もう、くまぞうに用は無い。(爆)( ̄ー ̄)ノ" ゜ ポイッ
 
再びワタシは撮影に戻った。
 
しかし途中で止まってしまった人の踊りは録画失敗・・・。
 
かなり動揺してしまったらしく、次の人は危うく録画ボタンを押し忘れるとこだった。
 
 
そんなこんなで無事・・・かどうかは知らないが撮影終了。
 
楽屋に行き、母にこそっと事情を話したら、本番が終わって機嫌が良く「いいよ、いいよ」とニコニコしていた。
 
ワタシの仕事はここまで。
 
もちろん、くまぞうのような編集作業なんぞワタシに出来るワケが無い。
 
撮ったビデオテープをそのまま母に渡して、実家でお茶飲んで帰るカメラマン。(爆)
 
いくらなんでもワタシもそこまで厚かましくないので、親から1万円も貰う気などさらさら無い。
 
・・・うまくやってたら貰ったかもしれないが。ゞ( ̄∇ ̄;)おいおい
 
しかし母は本気でワタシに礼をするつもりらしかった。
 
「風香様」と書いた封筒を用意していた。(中身はまだ入ってなかった;;;)
 
お互い、「気持ちの問題」だったのだ。
 
めでたし、めでたし。
 
・・・なのか!?( ̄▽ ̄;)
 
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