諸事情により先週分のレビューアップが遅れてしまったので、七話は感想のみで失礼ぶっこきます。
 
 
萌奈美(今井美樹さん)の手術前夜、夫・航一が言うことはウソだと話し彼女を病院から連れだした祐(草なぎ剛さん)。
 
その二人の姿を萌奈美の娘・琴音(森迫永依さん)が目撃してしまいショックを受けます。
 
一緒に居た航一の母・章子(江波杏子さん)も萌奈美の行動に激怒。
 
萌奈美には出てってもらうと息巻きますが、「萌奈美は俺の妻だ!!」と絶対に彼女を手放そうとしない航一。
 
とりあえず都内のホテルに落ち着いた萌奈美は、残り少ない時間で愛娘に伝えたいことを書き綴ろうと琴ちゃんレシピノートを完成させるのでした。
 
翌日、自宅に戻った萌奈美を章子は非難しますが、萌奈美の説明を聞いて愕然とします。
 
オニババでクソババだとばっかり思っていたお姑さんですが、実は母親の気持ちのわかる方でしたね。
 
萌奈美が最期まで琴音の母親で居たいと願う気持ちを理解し、彼女を騙してまで手術しようとした息子を叱ってくれました。
 
おっかないオババと思い込んでゴメンナサイでした。( ̄▽ ̄;)
 
 
萌奈美の行方を捜すも、ようとして知れないことにイラついた航一は、萌奈美の友人で愛人でもある理恵(白羽ゆりさん)を利用して萌奈美を呼び出します。
 
しかし理恵もしたたかな女でして、萌奈美を呼びつけた自宅に航一も呼んじゃいます。
 
まんまと現れた航一は萌奈美とバッタリ対面。うろたえます。
 
「ごめんなさいね、こういうことなの」
 
ちょっと勝ち誇った理恵でしたが、「こんな女は関係ない」とか航一に言われちゃって・・・。
 
「もう少し頭のいい女だと思ってたよ」まで言われて、理恵も自尊心傷つけられまくりでしたね。
 
親友と夫の裏切りを知った萌奈美は傷つきます。
 
輪をかけるように航一は祐の弟・肇(佐藤健さん)が病院を辞めたことを話し、萌奈美があの兄弟の人生までめちゃくちゃにしていると責め立てるのです。
 
しかし院長に辞表を出した肇の「あなたほど頭は良くないかもしれないけど、あなたほど不幸じゃない」の言葉にはスカッとしました。
 
今回もグッジョブな肇ちゃん。カッコイイです。
 
 
航一に手を回され他の病院に入院することも出来ず、これ以上祐や祐の周りの人々に迷惑をかけられないと思った萌奈美は、一人山形の思い出の桜の木の下で死のうと向かうのですが、彼女を見かけた祐の幼なじみの駐在・ジローちゃん(山崎樹範さん)からの連絡を受けた祐が駆けつけるのでした。
 
母親を誤解したままの琴音にも祐は萌奈美の心情を話します。
 
レシピノートに綴られた母の思い、娘を忘れたくない強い母の愛情を理解した琴音も萌奈美のもとに駆けつけ、母子はしっかりと抱き合うのでした。
 
しかし直後に萌奈美は倒れてしまいます。
 
萌奈美に残された時間は刻一刻と短くなっているのでした。
 
 
このドラマ、草なぎさん演じる祐を主役だと思って見ると変な気持ちになります。
 
どう考えても萌奈美さんが主役ですよね。
 
祐の思いは恋愛感情+αだとしても、萌奈美の彼への気持ちはわかりづらい。
 
仕事を捨て、故郷を捨ててまで萌奈美に尽くす祐の献身的な愛は、草なぎさんが演じるからこそ美しくも健気にも見えるけど、彼のキャラでなかったら気味悪くもあったりします。
 
たまたま航一が変な夫で、異常な感じで、それが弟の肇にも伝わり、彼は彼の判断で病院を辞めることになりましたが、弟の人生まで道連れにするほど萌奈美に恋い焦がれる祐って、いい大人の男としてどうなのよ?と思わずにいられません。
 
ここまで自分を犠牲にしても萌奈美の役に立ちたいと思うだけの祐の思いが、描かれ方として雑ではないかと思うわけです。
 
「好きです」のひと言も言えない祐もじれったいけど、萌奈美の現状を思えばそんなこと言えない気持ちはわかります。
 
だったら萌奈美はどうなんでしょう?
 
萌奈美が今、祐をどうこう思ってる暇なんて無い状況であることはわかりますが、あそこまで萌奈美に尽くす男の気持ちに気付かないワケが無い。
 
黙って彼の誠意に甘え続けているのも、どうもじれったい。
 
手を握ったり、「大丈夫ですよ」と微笑んで慰めたり、それで萌奈美の心が救われているのはわかるから、祐の心も救ってやってよ、萌奈美さん・・・と思ってしまうのですよ。
 
だって祐が主役なんだもん。(爆)
 
死に直面した女性を無償の愛で支え続ける姿は美しいけれど、そこまで祐が彼女を思うだけのエピソードが無かったから違和感を覚えてしまうんでしょうね。
 
 
お子様な航一のぶっ壊れっぷりに、さすがのお母様も驚いてましたが、ま~バカと何とかは紙一重と申しますゆえ、おつむがキレる分、他のどこぞがキレてらっしゃるんでしょう。
 
さすがに祐がゴミ捨てに行ってる間に肇ちゃんの部屋に不法侵入してるのにはたまげましたが、妻への執着心が常軌を逸してしまうとあのような破天荒な行動になってしまうのですね。
 
何も航一をあそこまで壊れたキャラにすることないのにな・・・と私は思います。
 
萌奈美の重病と気の毒な境遇、そして怖すぎる航一のキャラに完全に主役の祐が食われて存在感が無くなっています。
 
思いを伝えるとか伝えない云々よりも、もっと表に出てきてくれ、祐さん。
 
アナタ主役なんだから!!
 
今さらだけど、萌奈美は重病で余命僅かだなんて設定にしないで、籠の鳥のような居場所の無い孤独な女性と母や弟のために自分の人生を犠牲に生きてきた純朴な青年の道ならぬ恋の物語で良かったのではないかと、ドラマの根本的な部分にツッコミを入れてしまうワタクシでございます・・・。
 
なんかもう、萌奈美の余命カウントダウンはうんざりです。(w_-; ウゥ・・
 
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