萌奈美(今井美樹さん)とは二度と会わない、連絡もとらないという約束のもと、萌奈美の手術をして欲しいと航一(高嶋政伸さん)に頭を下げた祐(草なぎ剛さん)。
大切なことを忘れてしまうくらいなら何もしないで死にたいと願っていた萌奈美が、記憶を無くすことなく生きられるなら生きたいと言った、その思いを祐は何より大切に思っていたのだった。
三日後の手術が決まった萌奈美は祐に電話をするが、航一との約束を守って祐は出ない。
しかし祐の弟で航一が病院長を務める病院で研修医として働く肇(佐藤健さん)は、他の医師たちが萌奈美の手術が成功しても記憶は残らないと噂しているのを聞き、自らも彼女のデータを見て確信。
航一は、それを承知の上で手術に踏み切ろうとしているのだと知る。
兄と恋人の安奈(加藤ローサさん)に告げる。
詳しいことを肇は自分の指導医に聞こうとするが、院長に圧力を掛けられた指導医は肇の担当を外れると告げる。
何の落ち度も無いのに、悪い噂を立てられてしまう肇。
祐は萌奈美が手術を受けることに決めた本当の気持ちを思い、肇に迷惑を掛けると知りつつも航一に会うつもりだと告げるが、肇に「兄貴がたまたま会っただけの人に俺の人生を邪魔されたくない!」と抗議して部屋を飛び出していく。
肇を追った安奈は、兄のために一人前の医者になりたいと努力してきたことも、今その兄の気持ちを素直に応援できない複雑な思いに苦しむ彼の思いも受け止め、優しく抱きしめるのだった。
航一の愛人で萌奈美の友人でもある理恵(白羽ゆりさん)の注進で、萌奈美が山形で男の家に居たことを知った航一の母・章子(江波杏子さん)は、萌奈美の病室に乗り込み、彼女を責める。
手術が終わったら萌奈美を追い出すことも考えていると航一に話すのだが、航一は「手術が終われば全て解決する」と不敵に微笑むのだった。
院長室に航一を訪ねた祐は、航一の真意を正す。
「萌奈美を治す自信はある。それを信じるかどうかだ」
航一は、祐の存在が航一の家族や祐の弟を不幸にするのだと悪びれもせずに言うのだった。
カッターを取り出し、自作自演で祐に襲われたとウソをつく航一。
祐は警備員に連れ出されながらも「萌奈美さんの人生はあなたのモノじゃない!」と叫ぶのだった。
そんなことを知らない萌奈美は、屋上で空を見上げていた。
萌奈美は記憶を無くさずに生きられるという望みを持ち、航一の前向きな言葉を信じようとするもののぬぐい去れない不安を抱えていた。
そこで安奈に偶然会った萌奈美は「もしも手術を受けて、私に何かあったときには、祐さんに感謝していると伝えて欲しい」と告げる。
アパートに戻り、ゴミ箱に捨てられた祐の手紙を見つける安奈。
萌奈美に宛てられた、その手紙には「元気になって自分らしく生きて欲しい」と綴られていた。
安奈はその手紙を肇に見せ、萌奈美の言葉も伝える。
二人のお互いを大切に思い合う気持ちに触れた肇は安奈に「俺に間違ってないと言ってくれ!」と言う。
安奈が言うと彼女を強く抱きしめる肇。
もしも今の病院を辞めても医療の世界は狭いのだと航一に直に圧力を掛けられていた肇にとって、それは自分の人生を棒に振るかもしれない選択だった。
しかし肇は、たった一人の兄のために病院へ向かうのだった。
警備員の数を増やし、厳重な警備体制の中、祐は病院に入ることも出来ず立ちつくしていた。
そこにやって来た肇は、自分のIDカードを使って祐を病院内に入れる。
祐から話を聞いた萌奈美は、「信じるかどうかは、あなた次第」と言われ、これまでの航一の言動を思い出し、祐の言葉を信じることに。
「今すぐここから出ましょう」
祐に支えられながら病院を出ようとする萌奈美。
二人の行く手に航一が待っていた。
萌奈美が命を賭けても守りたかったのは、たった一つ、愛娘・琴音(森迫永依さん)の記憶だけ。
最期のときまで琴音の母親で居たいのだと願う、その思いを踏みにじられたことは、萌奈美にはどうしても航一を許せないことだった。
航一を振り切り、タクシーに乗り込む二人の姿を、母の手術の前にどうしても手作りのお守りを渡したいのだと病院にやって来た琴音と、それに付き添って来た章子が目撃してしまう・・・・。
いや~今回のMVPは肇ちゃんに決定!!PAN!( ^-^)∠※.。・:*:・゜`☆、。・:*:・゜`★
肇ちゃん、良い男&弟です。
自分のこれまでの努力も、大事な兄さんのためなら棒に振っても構うもんか!!
どんなことがあったって立派な医者になってやる!!
がしっと安奈を抱きしめた肇ちゃんが愛しかった。
そこまで思わせてくれる兄ちゃんなんだよね、祐が。
風邪ひいたら、しょうが湯を作ってくれる兄ちゃん。
大学受験のときに高熱を出した肇をおんぶして、慣れない地下鉄に乗って試験会場まで突っ走ってくれた兄ちゃん。
そして合格を誰よりも喜んでくれた兄ちゃん。
自分の人生を弟に、母親に捧げた兄ちゃん。
だから兄ちゃんのために、自分に出来ることは・・・?と考えてしまうんだな。
自分のことしか考えてないって言った肇ちゃんだけど、自分のことばかり考えてないのは兄ちゃんだって言った肇ちゃんだけど、肇ちゃんだって自分のことしか考えないようなヤツじゃない。
素敵なヤツだよ、まったく。
大体ね、自分の妻の命を救うことを他人の祐に決めろって、どういう人間なのよ、航一って。
彼女の記憶を消すことですべてが解決?
自分の意のままに生きる屍になれば、それでいいと思ってるの?
自分を忘れても、娘を忘れても???
祐を忘れりゃ、あとはどーでもいいのか!?
もはや航一にとっての萌奈美は一人の人間でも無いのね。
ひどいったらありゃしねぇ。(ノー"ー)ノ ┫ ゜・∵
息子をこんな野郎に育てた母親っていうのが、これまた非情な方で。
他人(理恵)の言葉を鵜呑みにして、手術直前の嫁のもとに鬼の形相で乗り込む神経がわからん。
もっとも、大事なのは孫の琴音だけで、萌奈美なんて居なくてもどうってことないって人だから、萌奈美が生きようが死のうが、出ていこうがどうでもいいんだろうけど、離婚だけは体裁が悪いからちょっと躊躇・・・程度の気持ちがあるだけで。
萌奈美のことを「まじめなだけが取り柄の女」とまで言いやがりました。
萌奈美さん、アナタはなんで石川家に嫁いじゃったんでしょうね?
そこが人生最大の過ちでしたね。
安奈の言うとおり出会いって大事。
そのとき誰と出会うかで人生が大きく変わってしまう。
もしも萌奈美が祐と先に出会っていたら・・・と思うけれど、果たして航一と出会っていない萌奈美に祐が出会ったところで、今のような気持ちになれたかどうか・・・。
ただ、萌奈美が出会って結婚した相手が航一で無かったら、祐と出会う人生も用意されていない代わりに、ここまで残酷な人生でも無かったと思うな。
う~ん・・・でもどこでどうなれば、幸せな人生になるかなんてホントは誰にもわからないよね。
つーか、これはドラマの話をしているのに、何を真剣に人生を語っておるのじゃ、おぬし。(自分ですが;;)
とにかく何に重点を置いているか・・・そこの違いだなって思うんです。
萌奈美が大切にしたいもの、祐が大切に思っているものと、航一や章子、そして理恵のような人が大切にしているものは根本的に違う。
自分らしく生きることを選ぶことは、萌奈美の死を意味するとしても、萌奈美がそう生きること、そして死ぬことを望むなら、祐は萌奈美が自分らしく生き抜くことを選んだ、その思いを大切にしたいと思う。
祐が萌奈美の願いを叶えてあげたいと思う気持ちを大切に思う肇は、自分の身が危うくなろうとも兄を助けようとするし、肇の思いを大切に思うから安奈は肇を支えようとする。
もしもそんな「大切な人が大切に思う気持ち」を大切だと思える人間なら、「自分が・・・自分が・・・」って自分だけが可愛い、自分だけが大事・・・そんな風には思わないはず。
乗せる計りが同じじゃないから、永遠に祐と航一、萌奈美と航一も分かり合うことは無いように思いました。
やっと萌奈美を連れ出した祐だけど、あの粘着質な航一がこのままで終わらせるはずがない。
男と逃げる現場を目撃しちゃった琴音に、あのオニババも何を吹き込むかわからない。
娘の記憶を消されてまで生きていたくないと思った萌奈美が、娘に憎まれるようなことになるのは、あまりにも可哀想です。
これ、恋愛ドラマじゃないと思うな・・・。
そういう目で見ると、視点がブレる。
私が私でありたい。
私の中から私が居なくなって、大切なものを忘れてしまうのなら死んだ方がいい。
最期まで私は私らしく、ありのままの私でありたいのだ。
・・・これこそ、このドラマのテーマのような気がします。
いよいよ物語は佳境に・・・。
来週まで・・・また平日がやって来るのね・・・_| ̄|○
