「箱の夫」 「母の友達」 「遺言状」 「泳ぐ箪笥」 「天気のいい日」 「恩珠」 「天」 「水曜日」の八編。
 
一風変わった、ちょっとコワイ物語ばかり。
 
 
出かけるときには、夫を入れて持ち運べる、ちょうどいいサイズの箱を探す妻。
 
一緒に住んでいる姑は、妻のことをただの使用人と思っている。
 
夫はパソコンで買い物をする。
 
妻のために、妻が大好きな「魔笛」のコンサートチケットも買ってくれた。
 
二人で出かけたいと言うのだ。
 
妻はいそいそと夫を運ぶ準備をするのだった・・・。
 
なんで夫はそんなに小さいのか。
 
小さい夫の謎も解けないまま、更なる謎の事件が夫の身に降りかかり大変なことに。
 
「箱の夫」って何だろう?・・・と最初に手に取った疑問を今も持ったまま、私はこれを書いている。
 
 
「水曜日」
一人暮らしの裕福な老夫人が、下女を雇った。
 
本名で呼ばず「オタケさん」と呼び、彼女には「ご主人さま」と呼ぶように言いつける。
 
下女は一向に行儀を覚えず、食事の仕度や畑の世話は老婦人がしている。
 
下女に早く慣れてくれるように言うと、日ごろから「ご主人さま」と呼ぶ習慣が無いからと言われる。
 
そこで自分の言うとおりにマネするように言いつける。
 
いつしか・・・下女を「ご主人さま」と呼ぶ老婦人とご主人さまになった、かつての下女の奇妙な同居生活に変わっていた・・・。
 
 
「世にも奇妙な物語」の題材になりそうな物語がいっぱいです・・・(^^;)
 
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