大河ドラマ・・・昨年に引き続き、第一話を見損なう大失態を演じてしまいました。
 
「あっ!」と気が付いてNHKにチャンネルを合わせたときは、戦乱の中でお市の方(鈴木保奈美さん)が出産したところでした。
 
元気な赤ん坊の産声はナント城下まで轟き、いやいや戦闘中の兵士の耳にも届き、みんな一斉に喜びの表情を見せていました。
 
てっきり嫡男誕生で賑わっているのかと。
 
そのとき生まれたのが、のちの徳川二代将軍・秀忠の正室となる小督(=江)だと知って「ええっ!?」となり、その戦争が小谷落城の戦乱と知り、さらに「ええ~~~っ!?」
 
続く二話で、成長した江(上野樹里さん)・・・こんだけ成長するまで何も知らずにいたことに更に「ええぇ~~!?」
 
一体、上野樹里さん演じる江は何歳の設定なんでしょう???
 
 
戦国時代などは、とくに女性の記述はあまり詳しくは残っていないと言います。
 
余程歴史の表舞台に関わっているような場合とかエピソードとか。
 
なので小説にしようと思えば、簡単と言えば簡単で、これまでもいろいろな武将を主役に持ってくるたびに何度も同じ人物が登場するのが常でしたので、珍しいことではありません。
 
でも・・・小谷落城のときに江が生まれたての赤ちゃんだったというのは、初めての経験で・・・。
 
ワタクシのように頭が古くなり、数多くの戦国時代を描いたドラマや小説を見ていると、やはり頭の中に自然に出来上がった先入観があるのだと思います。
 
史実をもとにしたフィクションと割り切って見れば良いこと・・・とは思うのですが、その後の信長(豊川悦司さん)との初対面のときの姉妹間の感情の温度差とか、どうやったら何も知らずに育つことが出来たんだろう?など、邪念がよぎって楽しく見ることが出来ませんでした。
 
私は『おんな太閤記』を見て戦国時代に興味を持ち、『徳川家康』を見て山岡荘八さんの原作にハマりました。
 
山岡荘八さんの『織田信長』も読んだので、同じ時代を生きた二人の武将の背景には同じエピソードが描かれていることもありました。
 
その影響が大きいせいかどうかはわかりませんが、やはり小谷落城時の江赤ちゃん説には違和感がたっぷりで入り込めませんでした。
 
江の人生を描こうというのに、悲惨な最期を遂げた万福丸の存在を消し去っていていいのでしょうか?
 
万福丸は、浅井家の嫡男です。
 
浅井長政とお市の間には三姉妹の他に男子が二人いました。
 
小谷落城のとき、三姉妹とお市の助命嘆願は叶ったものの、男子に対しては退けられてしまいました。
 
幼い万福丸が殺されるシーンは印象的で、夫だけでなく子供まで兄に殺されたというお市の心情を想像しただけで胸が苦しくなるような場面だったので、「最初からそんな子供はいなかった」という今回の解釈・・・フィクションなんだから良いじゃないかと思うのだけど残念に思いました。
 
 
余計なお世話ですが、上野樹里さんに江の少女時代は演じられても、後半は見るのが辛くなるような予感がしてなりません。
 
どうせ宮沢りえさんに薹のたった茶々を演じさせるのなら、いっそ彼女に江役をあてたら良かったのに。←猛毒
 
まだ幼い少女(←いったい何歳の役!?)だから、わざと幼く演じているのかもしれませんが、このまま演じていって、現在のお市の方ほどの年齢になったとき、すごく無理がある気がします。
 
江はお市の方より長生きしてますし・・・。
 
江を演じるには、まだまだ若いように思います。
 
 
久しぶりの鈴木保奈美さん・・・相変わらず綺麗だけど、ほうれい線が年齢を隠せなくなってます。
 
昔、『おんな風林火山』の主役をされた頃は、ホントに戦国時代の女性の装束がお似合いでしたけど・・・。
 
気の強さばかりが強調されたお市になっているようで、古い人間で先入観だらけの私には残念な印象です。
 
お市の方は、ワタクシ戦国時代で最も好きな女性なので、演じる女優さんには辛口です。
 
これまでで好きだったお市の方は、夏目雅子さん。
 
控えめで優しくて美しくて、そして凛としたものを秘めておいででした。
 
唯一ツボなのが、トヨエツ信長でしょうか。(*^^*)
 
最近三枚目的な印象のCM等でしか拝見していなかったので、カッコイイな~と思いました。
 
何様!?な意見ですが、個人の感想ですのでお許しください。
 
 
もしかしたら年末には、上野江旋風が吹き荒れているかもしれませんが、ワタクシ今回ばかりは大河ドラマはリタイヤでございます。
 
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