山形で認知症の母親の介護をしながらガラス工場で働く稲葉祐(草なぎ剛さん)は、東京で医者を目指す弟の仕送りまでこなして来た苦労人で、これまで恋愛の経験も無いまま三十代半ばに差し掛かっていた。
 
そんな祐は、ひったくり事件に遭いケガを負った謎の女性(今井美樹さん)を助ける。
 
事件のショックで一時的に記憶障害になってしまった彼女を、祐は自宅に連れて帰る。
 
フラッシュバックで断片的な記憶のカケラを見るものの、本物の記憶の無い彼女は、祐の優しい言葉や母親に対する思いやりに満ちた態度を見て、彼に心を許していく。
 
そんなある日、母親の容態が急変。
 
最期に正気を取り戻した母は、祐の名を呼び「ありがとう、ごめんね」を繰り返しながら、笑顔を見せて静かに息を引き取る。
 
母の葬儀に帰郷した弟の肇(佐藤健さん)は、若い頃から恋多き女と呼ばれ、男を作っては家出を繰り返していた母(吉田日出子さん)に良い印象が無く、母が亡くなったことで兄にようやく自由が訪れたことを喜び、兄に幸せになって欲しいと心から願っていた。
 
母の介護が無くなった祐は、これまで母親中心に暮らしていたため、これからどうしていいのかわからず、母に充分な介護ができていたのかさえ不安に感じ、後悔の念を抱く。
 
やがて盗まれたバッグが発見され、彼女の身元が明かになる。
 
彼女の名前は石川萌奈美。
 
身元がわかっても自分がどんな生活をしていたのか、どういう人間なのかを思い出せない萌奈美は自宅に連絡することができない。
 
祐は萌奈美の手を取り「大丈夫、きっとあなたは幸せです。もしも幸せでなかったら、またここへ戻ってくればいい」と言う。
 
祐の優しさに包まれ萌奈美はずっとこのままで居たいと願いつつも、自分の手で自宅に電話をかけてみようと決心する。
 
そんな萌奈美に何かを伝えたくて伝えられない思いを飲み込む祐。
 
束の間触れあったかに思えた二人の心だったが、翌日自宅に電話をかけた萌奈美は娘の声を聞いて全てを思い出すのだった。
 
買い物に行くという書き置きを見て、雪の降りしきる中、萌奈美を迎えに行った祐が見たのは、迎えに来た夫に従ってタクシーに乗り込む萌奈美の姿だった。
 
一瞬目を合わせた二人。祐は手のひらを見せて「大丈夫」と頷くのだった。
 
彼女を見送った祐の元に病院から一本の電話がかかる。
 
事件後に受けた検査で、萌奈美の脳に深刻な疾患があることがわかり、医師から「早く本人に再検査を受けるように報せてください」と言われる祐。
 
どうやら萌奈美の余命はわずかしか残されていないらしい・・・・。
 
 
詳しいあらすじは公式ホームページをご覧ください。(爆)←放棄?
 
「冬のサクラ」公式サイト> http://www.tbs.co.jp/fuyuno-sakura/
 
 
そういえば、前に昔観たドラマに似てるとか書きましたけど、忘れてください。( ̄ー ̄)ノ" ゜ ポイッ
 
事前に聞いたあらすじは全部一話で消化しちゃいました。・゚・(ノ∀`)・゚・
 
萌奈美さん、記憶喪失一気に終了だし。
 
籠の鳥は萌奈美さん自身の象徴なのでしょうね。
 
なんだか胡散臭くてマザコンぽくて、おまけに女の影もある怖いご亭主・航一さん(高嶋政伸さん)なんて「ネェさん、事件です!」の好印象なホテルマンなんて、どこのドイツ人???ってくらい、かつての「冬彦さん」を彷彿とさせるキャラっぽい。
 
そんな夫に罵倒されていたのでしょうか、肇が母親の悪口をまくし立てるだけで激しく動揺していた萌奈美さん。
 
しかもお姑さんは、野際陽子さんより怖そうな(笑)江波杏子さん。
 
嫁が行方不明になっても、家の体裁が大事だなんて・・・コワイコワイ。
 
広い空に飛び立ちたい・・・そんな思いが萌奈美を冬に咲く啓翁桜を見たいと山形の地に招くのですね。
 
ハウスで栽培される啓翁桜よりも、萌奈美の心を動かしたのは広く青く澄んだ美しい山形の空だったのです。
 
たまたま事件に遭遇して記憶を失ってしまった萌奈美。
 
萌奈美は窮屈な場所から逃げ出したいという思いが強かったのかもしれないですね。
 
途切れていく意識の中で、祐の笑顔と「大丈夫ですよ」という言葉に救われる萌奈美は、記憶を失っても祐の存在を忘れていませんでした。
 
忘れたい、消し去りたい記憶だけが一時的に消えてしまったのでしょう。
 
そんなワケで捜索願も出されておらず、身元不明の彼女は無理やり駐在であり祐の友人でもあるジローちゃん(山崎樹範さん)に押しつけられるように祐の家に厄介になることになるのです。
 
恋愛のれの字も無い祐の家に綺麗な女性がやって来た!とご近所では大騒ぎ。
 
祐は地元の人にとても愛されているようです。
 
最初は仕方なく預かっただけの萌奈美に、記憶の無い不安や恐怖を見てとると祐は彼女に「焦らなくてもゆっくり思い出せばいいから大丈夫」と言い、祐のとっておきの秘密の場所に彼女を案内します。
 
大雪原に大きな桜の木が一本だけ立っているその場所で、萌奈美はようやく笑顔を見せるのでした。
 
好き勝手に生きてきた母親だけど「生きてさえいてくれれば、それでいい」と、ずっと別の男性の名前で自分を呼ぶ母親に献身的な介護を続ける祐。
 
人の手というのは、こんなにも優しくて温かいものなのか・・・と映像から感じ取れるような、祐の手。
 
孤高の世界をさまよう母を、不安の中に苦しむ萌奈美を、そっと包み込むように握る祐の手が、とても印象的な一話でした。
 
母へ向ける目、弟を見送る兄の目、萌奈美を見送る切なげな目・・・草なぎさん、目で語ります。
 
次回は萌奈美に病気のことを報せるべく、祐が上京するようですが、なかなか簡単にはいかないようです。
 
一話でググッと惹かれたドラマでした。
 
今期、一番チカラを入れて観ることになりそうです。
 
 
最後になりますが・・・ひと言叫んでいいでしょうか?(笑)
 
 
ツヨシ、また相方に死なれちまうんか~い!!(爆)
 
 
すみません・・・ついつい。(* ̄∇ ̄*)>
 
皆さま、ご存じでしょうが、同時期に公開された「僕と妻の1778の物語」は妻に先立たれる役。
 
今回もどうやら萌奈美さんの余命がいくばくも無い様子。
 
過去を振り返ると、草なぎさん、ことごとく共演する相方に死なれるか、自分が死ぬかを繰り返しておいでです。(爆)
 
たまには生きてハッピーエンドを迎えてくれ・・・ツヨシ。←親心
 
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