とうとう久遠(錦戸亮さん)も「神隠し」の仲間になりました。
 
やはりバーのマスター(大杉漣さん)も仲間・・・というか、伊達刑事(堺雅人さん)のボスみたい。
 
過去に伊達と同じ年齢の息子を殺されてたんですね。
 
そして、そのことを知る井筒(鹿賀丈史さん)も「神隠し」の行為を黙認してる感じ。
 
 
今回の事件は被害者の遺族は絶対に納得できないし、警察だって許せないと思うに違いありません。
 
11人もの人を殺した無差別殺人犯・椎名が、精神鑑定で心神盲弱状態だったと認められてしまい無罪になってしまったのですから。
 
それだけでも充分「神隠し」に遭うに値するような気が一般人の私でもしてしまいます。
 
いち早く事件の不自然さに気付いたのは久遠でした。
 
なぜ無差別殺人の最初の被害者の女子高生だけが三度も刺されていたのか。
 
犯人の目的は最初から彼女を殺害することにあった故意のものでは無かったか。
 
そうすれば精神鑑定の結果は覆る。
 
調べ始めた伊達、久遠、そしてあすか(杏さん)。
 
そして掴んだ真実は、被害者の女子高生・桃子がバイトしていたカラオケ店で喫煙する男子高校生の中に椎名が居たこと。
 
そして彼らに注意したのが桃子の父親で、言うことを聞かないため警察に通報。
 
警察に補導された椎名は退学。
 
桃子の父親を逆恨みし、彼が死ぬより最も苦しむであろう娘の桃子を殺す計画を立て、たくさんの人を巻き添えにすることで精神疾患による恩赦を受けようとし、まんまとその通りにコトが運んでしまったのでした。
 
一旦裁判で「無罪」になった被告人は二度と同じ事件の被告人にはなりません。
 
間違いがわかっても、精神疾患がウソだったとわかっても、真実が暴かれ椎名が開き直っても、今の日本の法律ではどうすることもできないのです。
 
自分のせいで娘が死んだ・・・それを知った父親は復讐に出ます。
 
あすかを人質に、椎名を連れて来るように警察を脅すのです。
 
警察は殺人犯を守り、被害者の父親を逮捕に向かわねばなりません。
 
あまりにも歯がゆいじゃないですか。
 
あすかの言うとおり「どうして被害者が加害者にならなければいけないんですか!?」ですよ。
 
桃子の父親は逮捕され、椎名は病院に戻ります。
 
「神隠し」ご一行の堪忍袋の緒が切れました。
 
マスターはどんな手を使ったのか、椎名を真夜中に病院の裏口から退院させる手はずを整え、勝ち誇ったように出てきた椎名を伊達と久遠が待ち受けるのでした。
 
椎名は最後に言った言葉「ホントに心神盲弱のふりをしたと思ってるのか(だったっけな?)」って、どういう意味なんでしょうね?
 
そして「神隠し」の謎を追うルポライターの冴子(りょうさん)は、何かを感じ取り、椎名の病院に駆けつけますが、間に合いませんでした。
 
でも看護師たちのうわさ話から椎名がおかしな方法で退院したことを知ると胸騒ぎを覚え、後を追うのでした。
 
冴子が駆けつけたとき、もうそこに椎名も伊達も久遠の姿もありませんでした。
 
でも・・・椎名が持っていたコインが一枚残されていたのでした。
 
 
伊達の仕事はマスターの待つ場所に犯人を運ぶところまで。
 
そこから先、マスターがどこへ隠しているのかまでは知らないようでした。
 
どこかの牢屋のような場所に閉じこめられる椎名が泣き叫ぶ姿がありました。
 
結局、伊達は催眠銃で犯人を眠らせているだけで殺してはいないんですね。
 
少し安心しました。
 
久遠が「お前に明日は来ない」と言って発砲する伊達に「どうしてそんな悲しそうな顔をするの?」と言ってましたね。
 
謎も多いけど、だんだん謎も解けて来て、面白くなってきました。
 
これってシリーズ化しないかな~と思ったりしています。
 
 
事実として・・・無差別殺人でなくても法の網をくぐって無罪になっている犯罪者っていると思うんですよね。
 
さんざん捜査して逮捕して立件しても無罪になる限りなく黒い犯人をシャバに帰す警察の悔しさも今回すごく伝わったけれど、もっともっと悔しいのは何もできない被害者の遺族ですよね。
 
やったことはやったこととして、裁くべきだと思います。
 
無罪はおかしい。
 
法律もいつの時代に作ったものか知らないけど(勉強不足ですみません)、時代は変わっているんです。
 
人間が50年前の人とは変わってしまっているんですよ。
 
社会も変わっている・・・文明も進み犯罪もどんどん進化していってる。
 
いつまでも昔のままの法律のままではダメですよね。