あの天海祐希と野島伸司の最強タッグでおくる・・・なんぞと鳴り物入りでスタートを切った、木曜10時の連続ドラマ『GOLD』。
 
主人公・早乙女悠里(天海祐希さん)は、スポーツジムやエステサロンを経営する傍らで、自分の子供たちに独自の教育方針を貫く姿勢が、広くマスコミに取り上げられているようなやり手社長。
 
一方で、長男・洸(松坂桃李さん)には競泳の選手として、次男・廉(矢野聖人さん)には陸上の選手として、そして長女・晶(武井咲さん)には高飛び込みの選手として、それぞれロンドン・オリンピックでの金メダルを目指しての教育も熱心にしてきた。
 
オリンピックでの金メダル有力候補だった兄・修一(水上剣星さん)が、オリンピック直前に不慮の死を遂げ、今や悠里にとってオリンピックでの金メダル獲得は自分の人生の全てを賭けた目標になっていた。
 
より優れた遺伝子を持つ子供を為すためだけに結婚した明石辰也(寺島進さん)は、レスリングのソウル・オリンピック金メダリスト。
 
彼との間に三男・朋(大江駿輔さん)を含む四人の子が生まれると、即別居。
 
悠里の徹底した教育のもと、子供達は「ビューティフル・チャイルド(ビーチャイ)」に育ち、それぞれがオリンピック選手候補になった。
 
しかし遅れて生まれた三男・朋は身体が弱くスポーツができない。
 
ビーチャイとは、小学校六年生までに心も身体も健康な美しい子供のことを指す言葉で、逆の子供のことを「プアチャイ」と悠里は呼んだ。
 
悠里の教育論には賛否両論あるものの、公私に渡って成功を収めている彼女は世間の注目を集め、マスコミからも引っ張りだこだった。
 
悠里は新しい秘書を雇うための試験を行う。
 
履歴書など見ず、あらゆる質問を投げかけて、その答えによって秘書候補たちをふるいにかけていく。
 
そうして最後に残ったのが、新倉リカ(長沢まさみさん)だった。
 
リカは失恋で前の会社を辞めた、特に何の取り柄もないパッとしない女性だが、彼女がいいと決めたのは、なんと三男の朋だった。
 
「今度はいつまで続くかしらね?」とどこに行っても言われながら、社内を案内されるリカ。
 
エステ部門の責任者・相馬幸恵(賀来千香子さん)にも同じことを言われ、目の前で太ってしまったエステシャンの一人を厳しく叱咤する悠里の姿を見て、少しずつ悠里の「怖さ」を知っていく。
 
会社の寮に引っ越したリカの隣人は、妙な中年男。
 
その人物こそ、悠里の別居中の夫・辰也だった。
 
悠里には、心強い味方もいる。
 
父・惣一(夏八木勲さん)と、幼いころから兄妹同様に育った蓮見丈治(反町隆史さん)だ。
 
特に丈治は、悠里の子供達のトレーナーであり、悠里の会社のジム総責任者であり、悠里の良き理解者だった。
 
丈治は悠里に「オレじゃダメか?子供達の父親は不服か?」と結婚を申し込むが、悠里は金メダルを取るという夢を叶えるまで、自分の幸せなど考えられないと断るのだった。
 
忙しい日々を送る悠里だが、食事と家の清潔を保つことにはけして手を抜かない。
 
それも教育方針の一つだ。
 
ある日、次男・廉が「陸上をやめたい」と言い出す。
 
早乙女家の悲願の話や、偉大だった亡き伯父の話はもううんざり、自分らしく生きたいと主張する。
 
そんな廉に悠里は、「好きなようにしなさい」と言う代わりに早乙女家を出ていくように言い渡す。
 
廉は辰也のもとへ。
 
晶だけは、たとえ兄たちが金メダルへの夢を諦めても構わない、自分が取ってみせると丈治に強く言う。
 
晶は丈治に恋をしているのだった。
 
表彰台の真ん中で、丈治のことを「私のトレーナーで愛する人」と言うのだと瞳を輝かせるのだ。
 
悠里のもとに、一週間で8kgのダイエットを成功させなければクビだと言い渡していたエステシャンが現れ、目標が果たせなかったと土下座する。
 
厳しい言葉を言おうとした悠里を遮り、リカが彼女をクビにせずに済むように配慮する。
 
リカの勝手な行動に腹を立てる悠里に「不当解雇で訴訟を起こされたりしたら困りますから」と言うリカ。
 
二人が何気なくすれ違った掃除婦の女(エド・はるみ)が、息子に殴られ腫れ上がった顔を隠していたマスクを外し、悠里とリカの後ろ姿を恨めしそうな目で見つめるのだった。
 
 
 
 
長くなりましたが、第一話のストーリーはざっとこんなもんでしょうか。
 
全然「ざっと」じゃありませんが。(* ̄∇ ̄*)>
 
第一話は悠里の置かれた境遇・人となり・生き方・それを取り巻く人々の紹介みたいな感じは否めない感じでしたが、その中にも登場人物一人一人にそれぞれの思いがあり、人生があるという「雰囲気」だけはプンプン匂わせる展開でした。
 
こんなに登場人物が多くて、悠里の一家だけでも大変そうなのに、反町さんやら長沢まさみちゃん、寺島進さん、賀来千香子さんやらエド・はるみさん、死んじゃったお兄さんまでが絡みまくって、ワンクールのドラマでお話がちゃんと落着するのか?という不安が若干残るスタートでした。
 
ワイワイやって、しっちゃかめっちゃかにならなきゃいいけど・・・と危惧している次第です。
 
「ビーチャイ・プアチャイ」は流行語大賞狙いでしょうか?(違)
 
無理やり取って付けたネーミングのようで、悠里のキャラでは言わない言葉のような違和感を覚えました。
 
確かに幼児期の教育は大事です。
 
悠里の主張する子育てはもっともだと思うことが多いです。
 
でも小学六年生までで人の人格までは出来上がりませんからね。
 
そういう意味では、金メダルも獲得してもいないし、未成年の子供が三人もいる状態で我が子を指して「ビーチャイ」と言い切る悠里は不遜に見えました。
 
オリンピックの金メダルにそこまで固執する意味もわかりません。
 
そこがゴールと言うなら、金メダル獲得が人生の終着点になるような気がしてしまいます。
 
目的を失った子供達の行く末が心配になります。
 
永遠に目指しっぱなしの方が幸せなのかな~などと。
 
悠里の考え方も言い分ももっともなようで、どこかおかしい。
 
思うようにやっているようで、言葉と仕事の内容は矛盾してはいないか?
 
自分の人生をも犠牲にして(好きでもない男と優れた遺伝子を持つ子供を産むために)結婚する行為や、丈治を嫌っていないようなのに、その思いを拒絶するほど何がそんなに金メダルに入れ込ませてしまうのか。
 
悠里に強い反感を露わにし、社長室直通の電話にクレームを付ける主婦(エド・はるみさん)の今後の関わり方も気になります。
 
唯一、ホッとするのは長沢まさみちゃん扮する、おっちょこちょいで不器用で可愛らしい秘書の存在ですね。
 
悠里 「プライベートは悠里でいいわ」
 
リカ 「悠里・・・」
 
悠里 「呼び捨てかいっ!?」 ←ここで天海節炸裂でした。(笑)
 
あと個人的に反町さんが「ゆうり」と呼ぶと「ゆり」と聞こえたので、一人「ゆりちゃ~~ん」ともだえてしまった、お腐れファンでございます。(天海さんの愛称は”ゆりちゃん”)
 
そのくせ「反町のくせに(←ここでは『のび太のくせに』と同じ意味)呼び捨てすんじゃねぇ!(ノ`´)ノミ┻┻」とムカムカする、勘違い野郎です。
 
反町さんファンの皆さま、ワタクシけして敵ではありません。どぅどぅどぅ・・・(^^ゞ
 
なんかいっぱいタネ撒きした第一話でした。
 
次回からに、まず期待というところでしょう。
 
ドラマは見終わるまでわかりませんから~。
 
まさか天海ドラマを捨てはしないと思いますが、過去に捨てざるを得なかった作品もあるので、ファンの希望としましては、天海をアマミにも無駄遣いしないでね って感じですかね。
 
お後がよろしいようで♪<(_ _)>