昭和64年(1989年)1月、東京足立区綾瀬で起きた殺人事件。
4人の少年が17歳の女子高生を40日間監禁、暴行した末に死に至らしめ、ドラム缶にコンクリート詰めにして棄てるという残忍な犯罪が起こった。
この本の「うちの子がなぜ?」は、被告人側の親の叫びだ。
犯罪史上稀に見る、重大かつ凶悪な事件を引き起こした4少年の親は、目の前が真っ暗になる「うちの子がなぜ?」と思ったかもしれないが、被害女性こそ、「どうして私がこんな目に遭うの?」と叫びながら亡くなったに違いないし、被害女性の両親こそ「うちの子がなんでこんなひどい目に遭わなくてはならないの?」と今も回顧し続けていると思う。
そういう観点で読むと、この少年たちにどんな事情があろうと同情の余地は無い。