鈴原奈緒(松雪泰子さん)の存在が気になった仁美(尾野真千子さん)は、奈緒の実家に電話をかける。
たまたま電話に出た継美(芦田愛菜さん)は、思わず「ママ・・・」と呟き、それを籐子(高畑淳子さん)に聞かれてしまう。
仁美のもとに警察が現れ、虐待を疑われる。
籐子や妹たちに継美の正体を聞かれる奈緒。
果歩(倉科カナさん)は、継美が七歳と改めて思ったときに室蘭での少女行方不明事件を思い出す。
「あなた一体何をしたの!?」
取り乱し問いつめる籐子に、「継美を連れて出ていく」と奈緒は言う。
「それで解決すると思ってるの?」
芽衣(酒井若菜さん)の言葉を受けて、家族に多大な迷惑がかかると思った奈緒は、正直に継美は自分が誘拐した教え子だと告白する。
籐子は奈緒に、「今ならまだ間に合うから継美ちゃんを親元に返そう」と提案する。
可哀想な子供ならたくさんいる・・・みんなを助けることはできないのだとも言う。
しかし、奈緒は「私は継美の母親になりたかった」と言う。
鈴原家から戸籍を外すことで迷惑をかけないと。
そのころ継美は、一人で鈴原家を出て行く決心をしているのだった。
学校へ行くふりをして室蘭へ帰ろうとする継美。
芽衣は籐子と一緒に婚約者に会う。
「どうして僕に相談してくれなかったの?二人の問題なのに」という言葉に安堵しかけたが、「中絶するというキミの判断は正しい。リスクを持った子をわざわざ産む必要は無い」と言われてしまう。
手術に望む芽衣は、自分は子供を虐待した道木仁美に似ているのかもしれないと言う。
不安に駆られる芽衣に籐子は「あなたはもう、その子の母親なのよ」と言う。
ダメな自分でも母親になれるのかと泣きじゃくる芽衣を籐子は抱きしめる。
病状が思わしくないにも関わらず、治療しようとしない葉菜(田中裕子さん)に主治医の珠美(市川実和子さん)は熱心に入院を勧める。
彼女の言葉を聞いて、葉菜は入院することにする。
奈緒は、ベッドの上に残された継美の置き手紙に気付く。
短い間に起こったことを継美は一つ一つ思い出して、感想を書いていた。
そして最後に「お母さん大好き。継美は怜南に戻ります」と。
奈緒は継美を探しに行く。
駿輔(山本耕史さん)に会い、継美がいなくなったことを伝えると、駿輔は「本人が出ていくつもりなら、その方がいい」と言うが、継美探しを手伝う。
女性警官に保護されそうになったところで、ようやく継美を見つけた奈緒。
警官に「お母さん?」と聞かれても答えられない継美。
けれど、奈緒の顔を見て思わず「お母さ~ん!」と駆け寄る継美を思わず奈緒は抱きしめた。
「継美とお母さんが二人でいるところが帰るところよ」と奈緒は言うのだった。
その二人の様子を写真に撮る駿輔。
籐子は奈緒に養子縁組を取り消す書類を渡す。
妹たちを守るために、奈緒に出て行って欲しいと。
母親だから娘たちを守らなくちゃいけないと。
ついに芽衣と果歩に、奈緒が養子であることが知られてしまう。
奈緒は書類にサインする。
家を出た奈緒は継美とホテルに泊まる。
そこに駿輔から事情を聞き、病院を抜け出した葉菜が駆けつける。
「あなたたちは、私が守ります!」と・・・。
いきなりツッコミますが、今って給食費は振り込みでは?(爆)
ま、いっけど。(* ̄∇ ̄*)> ←なら言うな
もうね、継美が健気過ぎ。
あんな小さな子でも、いっぱい悲しい経験をしているだけに人の心を読みとる力が備わってるんだね。
迷惑かけちゃいけない、奈緒のことを思う継美の心が痛かった。
そして「ウソをつくことでしかホントの気持ちが言えない」継美の気持ちがわかってしまう、奈緒の生きてきた境遇にも泣けてきた。
きっと継美は小さな頃の奈緒そのものなんだね。
室蘭から東京まで来た道順を憶えていた継美には、いつかこの道を辿って一人で戻らなくちゃいけないときが来るかもしれないという予感があったのでしょうか?
「好きなものノート」のように順番に書いた文字だけで泣けました。(´;ェ;`)ウゥ・・・
今回もいろいろな母が出てきました・・・。
奈緒、籐子、仁美、芽衣、そして葉菜。
今日、読んだ本にあった言葉ですが
親を失った子は孤児、夫を亡くした女は未亡人・・・でも、子供を亡くした親を指す言葉って無いんですよね。
親は、親になった瞬間から親でしかない。
奈緒は、継美を連れ出した瞬間から母になったのでしょう。
子供を虐待してしまった仁美も親であり、奈緒を捨てた葉菜も親。
この物語の到着する場所が、半分を過ぎても見えません・・・。
次回が楽しみです。