「八日目の蝉」とか「Mother」とか、ドラマで母性を訴えるストーリーを見ていて、さんざん考えている最中に耳にした、生後九日目の赤ちゃんを母親が殺してしまった事件。
 
「育児がイヤになった」という動機を聞いて、更に気分が滅入ってしまいました。
 
生後九日目の赤ちゃん・・・まだ「育児」のスタートラインから何歩め?のとこじゃないですか。
 
そこで挫折して殺してしまうくらいなら、なんで産んだの?って聞いてみたい。
 
これからどんどん可愛くなるし、これからどんどん大変になるんだし、この先もっと挫折しそうなことっていっぱいあるのに、九日目で挫折するな~~~!・・・と、腹が立った事件でした。
 
このお母さん・・・お産は頑張れたのに・・・と思うと残念。
 
一時の癇癪でしてしまったことだとしたら、取り返しがつかないですむかっ
 
 
そしてまた、日本の名優が逝ってしまいました。
 
一人目は、北林谷栄さん。
 
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日本を代表する「おばあさん」。
 
名前を知らない人でも顔を見ると「ああ!」って思わないかな~?
 
私などは物心ついたときには、すでに「おばあちゃん」だった気がする北林さん。(^^ゞ
 
存在感のある人でした。
 
「となりのトトロ」のばあちゃんの声と言えばピンと来るでしょうか?
 
「メイちゃ~~ん」って呼ぶ声が聞こえて来そうです。
 
ワタシ的に記憶に新しいのは、映画「黄泉がえり」での”お母さん”役。
 
役名は忘れてしまったんですが、子供が山で行方不明になってしまった過去を持つ母親の役でした。
 
熊本県のある地方にだけ、ずっと忘れられない死者が黄泉がえるという現象が起こり、北林さん演じる年老いた母親のもとに、ずっと昔に行方不明になり、生死すら知れなかった息子が子供の姿のまま戻ってくる・・・というお話でした。
 
「会いたい」と強く願う気持ちが、死者を黄泉がえらせていた訳です。
 
三週間が過ぎると、また別れのときが訪れてしまうのだけど、行方のわからなかった息子が当時のままの姿で現れたときの感動が、ただ「抱きしめる」という演技だけでひしひしと伝わって来たのを覚えています。
 
98歳の大往生でした。
 
 
もうお一方は、俳優の佐藤慶さん。
 
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悪役のイメージが何となくあるのですが、存在感があり、ナレーションでも知られるとおりの素敵な声の持ち主でした。
 
私はNHK大河ドラマ「徳川家康」での武田信玄役、また大好きな「白虎隊」での会津藩士・田中土佐役、本人か?と思うほど似てらした「田原坂」での岩倉具視役などが印象に残っています。
 
昨年公開された、ワタクシの大好きな天海祐希さんも出ていた映画「カイジ」にも出演されてましたね。
 
81歳だったそうです。
 
もっとおじいちゃんになるまで生きて、たくさん出演作を増やして欲しかったな~と思います。
 
ヒヒジジィから好々爺まで幅広い演技の出来る俳優さんだっただけに残念です。
 
 
お二人の名優のご冥福をお祈り致します。
 
合掌