作家の井上ひさしさんがお亡くなりになりました。
75歳、肺ガンだったそうです。

最近、ヤボ用で近くの公民館に何度か足を運んでおりまして、そこの会議室にちょっとした書棚があるんです。
会議中、本好きな私はついつい本の背表紙を眺めてしまうことがありまして。
その中に「吉里吉里人」を見つけたとき、とても懐かしくなりました。
私は今でこそ、活字中毒のように本を読みあさっていますが、昔はそんなに読書好きな子ではありませんでした。
それでもこの「吉里吉里人」には何故かときめくものがあり、学校の図書館で借りて帰ったものです。
突飛なタイトルと分厚い「持っていて頭の良さそうな子に見える本」だったことと(笑)、表紙の手触りが良かったから興味を持ったのでしょう。
しかし読書する子で無かったため、途中で投げてしまい、結局読み終わらないままになっていました。
つい先日、そのことを思い出して、ああ、今なら読めるかもしれないな~なんて考えた矢先の訃報。
世間的には「ひょっこりひょうたん島」の作家さんであるとか、「ハットリくん」や「アッコちゃん」や「ムーミン」の歌を作詞した方の方が広く認識されてるんでしょうが。
とても残念です。
残念と言えば・・・ここに書きたくてなかなか書けないまま、とうとう葬儀も終わってしまったのですが、読売巨人軍の木村拓也コーチの急逝。

まだ37歳の若さ、しかも昨年現役を退いたばかりで後進の指導を始めて早々のクモ膜下出血。
生還する方もいらっしゃるので、きっと大丈夫!と信じてたんですけど・・・願いは叶わず、残念な結果になってしまいました。
ここで書くのもどうかと思うのですが、先日「愛の挨拶」という小説を読んで、主人公の妻が旅先でクモ膜下出血で亡くなる・・・というお話だったんですが、その中で彼女は脳ドックを受けているんですよね。
それで動脈瘤の存在を知る訳ですけど。
木村コーチの病状を聞いたときに真っ先にこの物語を思い出してしまったので。<(_ _)>
クモ膜下出血は若い、働き盛りの方にでも起こりうる病気で、一度なると命に関わることもありますし、後遺症が残る場合も多いそうです。
脳ドックを受けることで、動脈瘤があるかどうかを調べたり、万一の予防ができるのであれば、受けておいた方がいいと思いました。
誰も自分の身に起こるなんて思っていないんですよね。
きっと木村コーチも露ほども思っていなかったでしょう。
だからこそ、無念だっただろうなと思います。
家族を遺して、野球に未練を残して、志半ばで、意識が無い中でも「生きたい!もっとやりたいことがあるんだ!」と思っていたのでは無いでしょうか。
倒れてから亡くなるまでの時間、本当に一生懸命戦ったのだと思います。
頑張って頑張って・・・・天国に旅立って行ったのだと思います。
本当にお疲れさまでした・・・・と言いたいです。
ジャイアンツとカープのファンが一体になって、木村コーチにエールを送るシーンをテレビで見たときにはじ~んとしました。
日本中のファンの声援が聞こえていたから、五日間も頑張ってくれたのだと思いたいです。
本当はもっともっと生きて欲しかった・・・。
お二人のご冥福をお祈りします。
合掌