希和子(檀れいさん)が刑務所の中で薫(=恵梨菜<北乃きいさん)宛てに手紙を書いているシーンから始まりました。
 
やはり希和子は逮捕され投獄されたんですね。
 
希和子が書いている手紙は、果たして薫の手に届くのでしょうか?
 
 
さて、物語は希和子が薫を連れ去ったときに戻ります。
 
希和子は昔少しだけ住んだことのある名古屋に行きますが、どこにも行くあてはありません。
 
そんなとき、公園で出会った中村とみ子(倍賞美津子さん)に声をかけられ、彼女の家で休ませてもらいます。
 
とみ子の家はすでに人手に渡っているようで、弁護士が早く出ていくようにと言って来ていますが、とみ子はゴミ屋敷のように散らかり放題の家で世捨て人のように暮らしていました。
 
希和子と薫が通された部屋は、子供部屋のようで、古いランドセルや絵などがありました。
 
思わず引き出しを開けてみると母子手帳が。
 
とみ子には娘がいたようです。
 
しかし何らかの病気で亡くしてしまったのでしょう。
 
ミルクを作って飲ませようとした希和子に「母乳の出ない母親は肩身が狭い、子供が病気になると全部母親のせいになる」と言う。
 
とみ子の家に長居はできないと思い、逃げ出した希和子にとみ子は「あんたのような女はエンゼルさんのところへ行けばいい」と言う。
 
エンジェル・ホームは行き場の無い不幸な女の駆け込み寺のような場所。
 
そこへ行く車中、一緒になった久美(坂井真紀さん)が持っている新聞で、希和子は自分が指名手配されていることを知る。
 
幸いエンジェル・ホームはテレビ・新聞・雑誌は禁止の場所。
 
希和子と薫にとってこれ以上の隠れ家は無い。
 
しかし入所するには試験があった。
 
教育係のサライ(高畑淳子さん)の「何が欲しいか」という質問に、「お金が欲しい」と答える久美。
 
彼女は婚家から息子を連れて家出したものの、お金が無いために親権を奪われ、子供に会えなくなってしまっていた。
 
お金さえあれば・・・お金さえあれば・・・と嗚咽する久美。
 
同じ質問をされた希和子は若くして父を亡くしたこと、母は男と逃げたこと、そして父は死ぬまで母を憎んでいたことを話す。
 
だからこそ、自分は家族が欲しいと思ったと。
 
そして道ならぬ恋をして身ごもり・・・薫を産んだと。
 
希和子が欲しいのは「薫と二人で生きていく未来」。
 
しかしサライは希和子に堕胎経験があると見破っていた。
 
希和子はサライにだけは打ち明ける。
 
薫は愛する人と、その奥さんの子だと・・・さらって来たことだけは隠して。
 
エンジェル・ホームに入所が決まった夜、薫が初めてハイハイする。
 
「ママの方へおいで」
 
両手を伸ばす希和子に向かってハイハイする薫。
 
このとき希和子は、はっきりと薫の母親になったのだと思うのだった。
 
 
 
しかし・・・怪しすぎるエンジェル・ホーム。
 
カルト教団ぽい・・・っていうか、まんま。(爆)
 
エンゼルさん(藤田弓子さん)がまたエセ教祖ぽくて、お金集めてますよ~~臭プンプン。
 
来週は摘発されそうな雰囲気。
 
ああ、希和子の安らぎのときは束の間なのね・・・。
 
エンゼルさんより妙にオーラを放つサライが凄い。
 
てっきり高畑さんが教祖かと。(* ̄∇ ̄*)>
 
いつも明るくてお茶目な高畑さん、女優魂炸裂の演技でしたね。
 
たぶんサライの前でベロベロバーをしても、十回別の早口言葉をカミカミで言っても、さすがのNON  STYLEさんの爆笑漫才でも笑わないでしょうね。←あっぱれと褒めてます
 
倍賞美津子さんって「龍馬伝」にも出てるけど、お痩せになりましたね。
 
若い頃のイメージと随分変わりました・・・どっちも小汚いオバハンの役だから?←失礼
 
でも「母乳の出ない母親」のくだりはホント切なかった。
 
私は母乳が牛のように出たのですが、お姑さまから「あなたはお乳が出るからいいね」と言われておりました。
 
母乳が出ないことは悪いことでは無いのに。
 
大人になって母乳だから、ミルクだからって人間違いますか~?
 
なんで新米ママさんたちを不安に貶めるようなことを言うんですかねぇ?
 
目の悪い人がメガネをかけるのと、母乳の出ない人がミルクを飲ませるのと何が違うんですか~?
 
・・・・少したとえが極端でしたね・・・気分を害された方、ごめんなさい。<(_ _)>
 
今回のお話はとっても「母親」というものを考えさせられる回でした。
 
子供を産んでも死なせてしまった母。
 
子供を産んだのに育てられない母。
 
子供が欲しくて、さらって来てしまった・・・母。
 
そして最後に成長した薫=恵梨菜も母になろうとしている女。
 
恵梨菜は蝉の抜け殻を愛しそうに拾ってましたが、冒頭の刑務所のシーンでも希和子が蝉の抜け殻を側に置いてましたね。
 
七日間しか生きられない蝉。
 
希和子と薫が過ごした日々を蝉の一番華やかな「生の時間」になぞらえての、タイトル「八日目の蝉」なのでしょうね。
 
八日目に蝉はどうなるのか・・・・。
 
まだ希和子と薫の時間は残っています。
 
どんな濃い時間を過ごすのでしょうか?
 
次回が楽しみです。