毎度見た後でイヤ~な気持ちになっていたので、あえて一切触れずに来たのですが、最終回にあたり、やはり毒を吐いておくことにします。

私もあまり好きなドラマで無かったせいか、力を入れて見ていた訳ではないのですが、最終回には大いに不満を言わせて頂きます。

物語は「大人のイジメ」を題材にしたもので、新入社員の角田美樹(榮倉奈々さん)が様々な会社でのイジメに遭いながらも強くたくましく生きるというような内容でした。

とにかく悪意に満ちたイジメの数々は見ていて辛かった・・・。

ドラマですから、ツッコミどころが満載なのは当然ですけど、私が何が不快かというと最終的にマリカ(杏さん)が許されちゃったとこでしょうか。

彼女、何か反省しましたっけ?

他の社員も木村佳乃さんも改心して美樹を認めていく過程に無理があると思いましたけど、ドラマですから大目に見ます。

でもマリカだけは許せない。

友達だったんじゃないですか?

同僚で信頼関係にあったんじゃないですか?

美樹は信用してた人じゃないですか。

味方のふりして、友達のふりして、ホントは美樹に嫉妬心燃やしていて、あの手この手で彼女を陥れた挙げ句に、恋人を寝取って結婚までして、それでもまだ飽きたらずに嫌がらせをした人ですよ。

悪事が露見したら「全部アンタのせいよ!」って美樹を殺そうとした人ですよ。

仲原(要潤さん)を自分のものにするためなら何だってする!って豪語しちゃう人ですよ。

二度に渡って美樹を死なせかけた人ですよ。

美樹が無事なまま最終回を迎えてハッピーエンドだったのは、単にドラマ的な偶然の賜物であって、現実ならば二度も死にかけて生還する人って少ないですよ。

許されるんですか?

ラストは仲原に「やり直そう」とか言われて、ニューヨークに行っちゃうんですよ。

こういうの「イジメ得」って言わないんでしょうか?

このマリカのラストだけは許せない。

ドラマだから、作り物だからこそ勧善懲悪でなければダメなんです!

世の中に一体どれだけイジメに泣かされている人がいると思います?

その中でどれだけのいじめた側の人に罰が下ってると思います?

現実こそ「イジメ得」がまかり通ってることが多いんです。

多くの場合、いじめた側は忘れてます。

悪いことをしたという意識も無いまま過ぎていく場合が多いんです。

木村佳乃さんみたいに「私が悪かった」なんて反省して、自責の念から自殺を図るようなことってごくごく稀にしか無いでしょう。

でも、いじめられた側の傷は残るんです。

心に付いた傷は消えません。

最後にいじめられて会社を辞めた子が「許すことから始めます」なんて言ってましたけど、たとえ相手を許せても心に付いた傷はそう簡単には消えません。

心が傷ついた人が次の一歩を踏み出すのに、どれだけのパワーが要ると思います?

いじめられても強い精神力で負けなければ、周りはわかってくれる、協力してくれる、道は開けるなんて綺麗事で終わらせるくらいなら、こんな重いテーマを簡単に取り上げてはいけません。

もう一度言います。

作り物のドラマだからこそ、悪いことをした人には天罰を下さなくてはいけないんです。

人の不幸を願うわけではありませんが、マリカは仲原と異国でやり直す前にやることがあるはずです。

まず美樹に謝れ!!

いや、自分がしたことの卑劣さに気付け!

ドラマの中の雰囲気では、彼女は何も反省してません。

目の前の自分の不幸にしか目をやってません。

そして目の前の自分の不幸だけを解決してハッピーになってるんです。

おかしいじゃないですか。

美樹に斬り付ける場面なんて、立派な殺人未遂でしょ。

警察沙汰でしょ。

何、みんな涼しい顔して許してるの?

彼女にハッピーエンドを持ってくるなら、刑務所のあっちとこっちで仲原が「出てきたらやり直そう」って言うくらいでもいいと思います。

何もおとがめ無しなんて納得できない。

絶対におかしい!!

もう一回言います。

作り物のドラマだから、勧善懲悪で無ければダメなんです。

悪いことをした人はとことん地獄に堕ちてもらわないと、影響力の強いテレビの世界で「いじめ得」を見せてはいけません。

このドラマを作ったスタッフは反省してください。


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