今頃なんですけど、「世界の中心で愛を叫ぶ」のドラマ版で毎回号泣してしまいました。
私は人が死ぬエピソードで泣かされるのは本当は好きじゃありません。
私が泣きながら「セカチュー」を見ていたら、夫が「余命三ヶ月の花嫁も泣けるらしいぞ」なんて言って邪魔しやがったんです。
私は別に泣きたくて「セカチュー」を見ていたわけではありません。
人の死=可哀想=泣ける=感動
このイコールが私は大嫌い。
不幸なことが感動なんじゃないでしょ。
たとえば「セカチュー」で言うなら、ヒロインの廣瀬亜紀が白血病になることは可哀想で不幸なこと。
一生懸命頑張って生きて来た彼女に残されたのは、わずかな余命。
ホントに可哀想。
だけど私が感動したのは、亜紀が白血病で余命が少ないことじゃない。
人間って、どれだけ生きたかじゃない。
どう生きたか・・・でしょ?
そういう視点で見ても、亜紀の人生ってとても魅力的だし、彼女を見ていると頑張らなきゃって思えてくる。
朔太郎は全然カッコイイ男じゃないのに、カッコ良く見えてしまうのはカッコイイ山田さんが濃い眉毛で頑張ったからじゃなくて、朔太郎の不器用だけど真っ直ぐな、バカ正直で純粋なところが可愛くてカッコイイんだと思う。
1987年、まだ骨髄バンクが設立される前の片田舎に住む少女と、その少女に恋した一人の少年。
冴えない高校生、松本朔太郎(山田孝之さん)が好きになった女の子は、学級委員で美人で勉強ができて陸上部で活躍する廣瀬亜紀(綾瀬はるかさん)。
でも亜紀のことを好きだと先に言ったのは幼なじみの坊主(柄本佑さん)。
坊主の恋路に一肌脱ぐはずが、朔太郎の方が亜紀に惹かれていた。
坊主のために書いたラジオ番組への投稿に、明らかに亜紀とわかる女の子を白血病に仕立ててウソを書き送ってしまった朔太郎を亜紀は「世の中には本当に病気と闘っている人がいるんだ!」と怒る。
その様子を見た坊主は「おまえら、そんな仲だったのか!?」と激昂。
せっかくラジオの投稿の景品にもらったウォークマンも朔太郎にあげてしまう。
朔太郎は亜紀も前からウォークマンを狙っていたので、ウォークマンにお詫びの言葉を吹き込んだテープを添えて誕生日プレゼントとして亜紀にプレゼントする。
そのことがきっかけになり、亜紀の方から朔太郎に「好きだ」と告白。
二人はラブラブのカップルになる。
毎日のようにテープに録音した声を交換し、自転車に二人乗りして帰ったり、亜紀が陸上部で走る姿を朔太郎がうっとりと眺めていたり。
担任で陸上部の顧問の谷田部先生(松下由樹さん)は、注意しながらも微笑ましく見つめている。
亜紀の母(手塚理美さん)は良き理解者だが、亜紀の父親(三浦友和さん)は「男と付き合うよりもっとやらなきゃいけないことがあるはずだ」と亜紀のテープを捨ててしまう。
いつも頑張れと言われ、いつも頑張って来た亜紀は「私はいつまで頑張らなきゃいけないの!?」と父に反抗してしまう。
そんな折、朔太郎の大好きな祖父(仲代達矢さん)が急死。
祖父には若い頃に相思相愛だった女性がいて、諸処の事情で一緒になれなかったけれど、死んだら骨を一緒にして蒔いて欲しいと遺言を遺していた。
亜紀に励まされて、朔太郎は祖父と昔の恋人の骨を蒔き、改めて祖父を失った悲しみに襲われたとき、亜紀は「私がおじいちゃんの代わりにもっと太って自転車の後ろに乗ってあげる」と朔太郎を抱き締めるのだった。
しかし亜紀に身体の変調が起こり始める。
亜紀の病気は白血病。
まだ完治するのは6割という微妙な数字だったころ。
一度は死ぬことも考えたが、生きようと努力し始める亜紀。
しかし治療に限界が見えてきた。
誰もが「自分にできること」を考える。
朔太郎も朔太郎の両親も、亜紀も亜紀の両親も、仲間たちも先生も。
「一度しかない最後なら・・・」
最後に亜紀が願ったのは「世界で一番きれいな空が見たい」ということ。
それは死を早めることになるかもしれない。
それでも「一度しかない最後」を亜紀の思い通りにさせてあげたいと思った朔太郎は、二人でオーストラリアのウルルに行こうと決心する。
病院を抜け出し、空港へ向かった二人だが、亜紀は土壇場で朔太郎に迷惑をかけたくないと一人になろうとするが、朔太郎は追いかけて一緒に空港にたどり着く。
だが亜紀の体力の糸はそこでぷっつりと切れてしまい、結果、亜紀は帰らぬ人になってしまう。
亜紀の死から17年経っても、亜紀の遺骨を肌身離さず持ち歩いている朔太郎(緒方直人さん)。
故郷を離れて、医者になった今も、毎朝泣きながら目覚めてしまう。
いつまでも亜紀のいた時に置いてきた自分を引きずり続ける朔太郎のもとに、谷田部先生からハガキが届く。
「あなたたちが使っていた校舎が取り壊されます。一度帰って来ませんか?」
朔太郎は亜紀を永遠に眠らせる場所を探して、故郷に帰っていく。
今の朔太郎には幼い子を持つ友人、小林明希(桜井幸子さん)がいる。
大切な女性だが、亜紀の記憶を鮮明に抱いたまま、亜紀の骨を持ち続けたままでは先に進めない。
明希は朔太郎から亜紀の話を聞き、朔太郎のために泣き、笑い、励まし、怒り、そして抱き締めてくれる唯一の女性だった。
明希が事故に遭い、命の危険を感じたとき、朔太郎は昔と同じ言葉を呟いていた。
「助けてください・・・」
ざっと、あらすじはこんなもんです。
不治の病にかかり、死ぬことそのものは不幸です。
でも、みんなに愛された亜紀の人生は不幸だったとは思いません。
愛する人に死なれてしまった朔太郎は可哀想です。
でも、そこまで人を愛することができて、余命僅かな彼女のために出来る限りのことをやれた朔太郎は可哀想だったとは思いません。
亜紀との時間があったからこそ、明希の存在の大きさに気付けたのも事実だし、亜紀の死に遭っていなければ、明希に子供を産む決意をさせることもしなかったでしょう。
映画版も見ました。
これは原作が小説なので、ドラマと映画では似たような別の話になっています。
映画のストーリーも良かったけれど、やはりテレビドラマはいいなと思うのは、丁寧に作り込めるところでしょうね。
一話一話、登場人物の隅々まで丁寧に描ききっていて、どの人にも感情移入ができました。
特筆すべきは音楽の素晴らしさですね。
私はサウンドトラックを持ってますが、すごく良いですよ。
あと主題歌を映画に出演された柴咲コウさんが歌ってます。
「かたちあるもの」は、柴咲さん初作詞の曲です。
これもタイトルバックの映像に合っていて、切なくて良いです。
脚本は森下佳子さんですが、潤色の一人に映画の監督さんの行定勲さんが参加してましたね。
三浦友和さん・・・昔は恋人を白血病で死なせてしまって今度は娘・・・お気の毒。←ドラマが違います
このお父さんが最初やな奴なんだけど、口は悪いけど良いお父さんなんだよね。
よその子に「会ったらまず挨拶しなさい!」って注意できるお父さんなんて、最近います?
大島さと子さん演じる朔太郎のお母さんも良かったなぁ。
飾らなくて、開けっぴろげで、喜怒哀楽がはっきりしてて。
朔太郎の幼なじみの三人(田中幸太朗さん、本仮屋ユイカさん、柄本佑さん)もそれぞれ個性があって良かったし・・・なんかキリが無くなって来ました。(笑)
「セカチュー」は名作だけど、気軽に何度も見るには辛い作品だと思います。
ティッシュの箱を抱えて正座して見ないと悪い気がします。
またこんなじわじわ感動するドラマに出会いたいと思いながら書いていたら今週も「まっすぐな男」を見損ねたことに気付きました。(* ̄∇ ̄*)>
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