またまた中学生のお話でした。
偶然ですが。
二人の中学生、俊平と「僕」。←名前失念;;
「僕」の方は勉強をすれば成績がいい子で、俊平は勉強しなくてもできる子。
「僕」のお母さんは団地の人から、子どもを中学受験させなかったとか塾にやらないとかいう理由で「子どものことを考えていない」と言われ、挙げ句の果てには嫌がらせまでされるようになって、少し精神的に参ってしまってる。
「僕」が塾に通うようになってホッとしたのも束の間、その塾のレベルが低いとか何とかイヤミを言われてしまう。
「僕」の両親は家族でキャンプとか、アウトドアの知識も無いくせにしたがるタイプで、本当は一緒に行きたくないのだけど付き合っている。
今回は俊平が一緒に行くことになったから仕方なく行くハメに。
川遊びをしているとき、泳げない俊平が足を滑らせ溺れかかる。
「僕」としては、そのときの最善を尽くして俊平を助けたのに、溺れて苦しんでいる俊平には一度川を出た「僕」の行動は自分を見捨てた行為に見えてしまった。
ある日、阪神淡路大震災が起こった。
俊平と「僕」は学校をさぼってボランティアに出かけて行く。
被災地の状況を目の当たりにして、自分たちが今やるべきことは何かを考え、できることをやろうとするが、学校を休んでいたので自宅に戻らざるをえなくなる。
それからまたある日、俊平の飼い犬がいなくなる。
「僕」はその犬について塾で友人たちのイヤな話を聞かされる。
犬は死体で見つかった。
両足を切断された無惨な姿で。
二人は犬を土に埋めた・・・・・。
十代は発展途上だって私はいつも言ってますけど、小説が中途半端なのと子どもが発展途上なのは話が別じゃないですかね?
中途半端に終わってしまう話は多々ありますから、これもこれで完結してるんでしょうが。
被災地にボランティアに行くくだりは良かったと思いますけど、考えが甘い。
自分の食い扶持を被災地で調達するあたりでアウト。
ビラをパソコンで作って、コンビニでコピーして・・・って、甘い。
中学生の考えることだから・・・と思えば、仕方ないかと思わなきゃいけないかもしれないけど、作者は大人なのでちと甘いと言わせて頂きます。
それから一番イヤだったのは、犬が行方不明になったところ。
飼いたがったのは俊平なのに世話をしてなかったなんて。
散歩を任された妹も犬だけを表に出していたなんて。
生後一年にも満たない犬で、しかも住んでるマンションは犬が飼えるかどうかもわからない状況。
それでも飼いたいからって飼って、名前つけるの楽しみにしてたのに親元で呼ばれてた名前で慣れちゃってると言われるとぶーたれる。
なら世話しろよ・・・・って思うけど、世話はしない。
行方不明になって初めて大騒ぎ。
俊平がカツアゲなんてやってるような子だから嫌がらせされたってことなんだよね。
首輪に名前と電話番号書いてたって。
どこの犬だかわかってて、ひどい目に遭わされたんだ。
小説でも許せない話。
犬に何の罪があるの?
飼っておいて、もしマンションでは飼えませんって言われたらどうするの?
生き物に対する意識が低すぎる。
ボランティアより、まずそっちを学べ!!と叫びたかった。
どこら辺が「ラブリー」なのか知りたい気持ちです。