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今日は瀬名くん(木村拓哉さん)が、アルバイトしていたピアノ教室で教えた生徒、斉藤貴子ちゃん(広末涼子さん)についてお話しますね。

瀬名は大学院に落ちて、ピアノ教室で講師のアルバイトをしながらコンクールを受けるという日々を送っています。

同級生は「音楽では食べていけない」と夢に見切りをつけ、一般企業に就職を考え始めています。

瀬名は自分はどう生きるべきか、まさに人生の岐路に立たされている状態。

そんなときに瀬名のもとに訪れたのが斉藤貴子でした。

彼女は一流のピアニストになるためだけに生きているような中学生。

親の熱心な教育の賜物ではあるんだけど、本人もそのことに少しも疑問を感じていない。

むしろ、音大出てピアノ教室の講師なんてやってる瀬名のことをバカにして見ています。

楽譜に忠実にピアノを弾く。

フォルテはフォルテ、ピアノはピアノ。

楽譜に書かれていないことはしない方が審査員のウケがいい。

確かにね・・・うん、そのとおり。

正論でガーッと来られると、瀬名には何も言えない。

だって瀬名は音楽に対して、そこまできっぱりと言い切れるものが何も無い・・・。

貴子のピアノに対する姿勢、音楽に取り組む痛々しいほどの姿に疑問を覚えても、何も言うべき言葉を持ち合わせていない。

「あなたみたいになりたくないんです!!」

そうはっきり言われてしまうと瀬名は何も言えません。

瀬名だって好きでそうなっちゃった訳じゃないんだから。


少し風向きが変わって来たのは、貴子が教室に忘れていったカバン。

悪気があった訳じゃないけど、瀬名は中身を見て、その中にシャ乱QのCDを見つけるんだよね。

ガッチガチの優等生で、あの名門ジュリアード音楽院に留学しちゃうような貴子とシャ乱Q。

なんだ・・・貴子だって普通の女の子じゃん・・・・きっと瀬名はそう感じたんじゃないかな?

ピアノ教室に忘れ物を取りに戻った貴子は、教室の入り口に貼られたメモを見つける。

今じゃ「個人情報」とか何とかで考えられないことだけど、そこには瀬名の住所が。

貴子が訪ねると瀬名は留守で、奥さまが。(違)

南(山口智子さん)なんですけどね。(^^ゞ

瀬名が出先から戻って来て、貴子にシャ乱Qの話題を振るけどカバンの中身を見たことで反感をかってしまう・・・。

でもそこで奥さま(違)大活躍。

♪キミが先に眠るまで~ もぉったいないから起きて~る~

の「もぉったいないから」が好きと言う南に思わず「私も!」と言ってしまう貴子。

「”私も”好きなの?」

瀬名も食らいつく。(笑)

(≧∇≦)ъ ナイス!

貴子は否定するけど。

ピアノでシャ乱Qの曲を弾いてみせる瀬名。

瀬名くんだってシャ乱Qは聴かないジャンルじゃないかと思うけど、貴子と共通の話題を作るために聴いたんだろうね。

CDだけカバンから取り出してたもんね。

聴いてみて「こんな曲をあの子が聴くんだ~」って思って、きっと「なんだ、あの子だって普通の女の子なんだ」って思ったんじゃないかな?

それであの二人乗りのシーンに続いていく。

「音楽って、音を楽しむって書くでしょ・・・」

瀬名くん自身、音楽を「楽しむ」じゃなく「学んで」いた人。

そしてその音楽を続けていくことに迷いを感じている人。

だけどそんな瀬名だから、貴子の気持ちがわかる。

きっとこれから彼女がぶち当たっていく苦しみや迷いや悩みにも思いが及ぶんじゃないかな。

貴子が瀬名の言葉の意味に気付くのは、きっともっとずっと先。

でも南にはわかってたね。

「いい先生だったんじゃないの?」>>瀬名

貴子は瀬名のような挫折は味わわないかもしれないけど、似たような悩みにぶつかったとき、瀬名の言葉を思い出すよね。

どこかで「音楽を楽しむピアニスト」になっているんだろうな・・・なんて。



広末さん、貴子役ではツンケンしたいけ好かない女の子役でしたね。

その後ブレイクしちゃって完全に貴子のイメージ払拭しちゃいましたけど、貴子役、すごく似合ってたと思います。

すごくいけ好かない女の子だったから、最後に瀬名に見せた笑顔の可愛らしさが生きてました。

瀬名を小バカにした態度なんて一級品だったと思います。

良い役を経験したねって言いたいです。


最近また映画やドラマでご活躍中ですね。

私は「おくりびと」と「トライアングル」を拝見しました。

大人の素敵な女優さんに成長されたなぁと思います。

あの貴子ちゃんがな・・・などと。(違)


今日は斉藤貴子ちゃんのお話でした。

では、また明日。