ニューヨークの小さなアパートメントで暮らすクインは三十五歳のミステリー作家。

一本の間違い電話が彼の人生を変えていく。

かつては妻も子もあったクインだが、二人に死に別れ一人ニューヨークで暮らしている。

私立探偵のポール・オースター宛ての間違い電話を二度目に受けたとき、彼はオースターに成り代わることにして事件に関わっていく。

依頼人はヴァージニア・スティルマンという女性。

彼女の夫、ピーター・スティルマンが命を狙われているので助けて欲しいと言うのだ。

ピーターは幼い頃に父親によって監禁され、精神を病み、言葉を失った。

父親のスティルマンは逮捕され、ピーターは病院に入り、そこでヴァージニアと知り合った。

父親のスティルマンも病院に収容されていたが退院することになると、ピーターの命を狙うという内容の連絡をしたために、再び病院に入れられていた。

そのスティルマンが出てくる・・・。

今度こそピーターの命が危ないと考えたヴァージニアは私立探偵のオースターに助けを求めたのだ。


怒っていいですか?

でっ!?(ノ`´)ノミ┻┻

何て言うのか・・・いっぱい問題提起しておいて書き捨てって感じ。

最初の長い長い長~~い、ここまでいらんだろうってくらいのピーターの独白部分で、もう読むのやめようかと思いました。

だって話になってない話を延々と読み続けるのって苦痛だもん。

でもこれが後々何かの伏線になるのかもしれないと期待をつないで読み進めました。

父スティルマンが駅に降り立って、もう一人の似た男が出てきたときもヒヤヒヤしましたよ。

父スティルマンが毎日毎日歩き回って、その歩いた進路で毎日一字ずつ文字を描いたのにも興味を持ちましたよ。

ヴァージニアがクインに意味深なキスをしたのにも、この後この二人には何かあるのかって期待しましたよ。

ポール・オースターっていう私立探偵と著者が同一人物かと思いきや、別のポール・オースター出て来て、ドン・キホーテ談を始めても我慢しましたし・・・これも何かの伏線かと思いましたよ。

でっ!??

全部謎のまま終わっちゃうって・・・どうなの??

読者舐めてません????

この気持ち悪さをどーしてくれるの!?

(ノ`´)ノミ┻┻

翻訳した柴田元幸さんには申し訳ないですけど、お疲れさまでした!

最初十七の出版社に断られたと書いてましたが、断ってくださいって思いました。

「この続きはご想像ください」のラストももちろんアリですよ。

けど、これはあんまりだ。

何一つ解決してくれないなんて。

スティルマンが死んだって言ったオースターの言葉も本当かどうかわからない。

スティルマン夫妻はどこに行ったかわからない上に、なんでオースターを雇ったのか、なんで行方をくらましたのか・・・全然わからない。

最後はクインまで、どこに行っちゃったのかわからない。

こんなわからないことだらけで何も解決しない物語も甚だ珍しい。

読むんじゃなかった・・・と大いに後悔した一冊でした。

むちゃくちゃ書いてごめんなさ~い。