何も考えずに借りて来た本だけど、2004年に天海祐希さん主演で放送された「ラスト・プレゼント~娘と生きる最後の夏~」のノベライズだった。

名子役の福田麻由子ちゃんが天海さんの娘役で登場。
子役なのに、なんて悲しい演技のできる子なんだろうってびっくりしたっけ。

お話は一級建築士でバリバリのキャリアウーマン、平木明日香(天海祐希)がある日、突然余命三ヶ月と宣告されるところから始まる。

明日香はかつて結婚し、娘を産んでいたが、育児ノイローゼになり、娘を残して離婚した過去があった。

元夫の聡(佐々木蔵之介)は、花屋で働く有里(永作博美)と再婚することになっていて、娘の歩(福田麻由子)も賛成していたが、有里は歩が本当は実の母・明日香を慕っていることに気付く。

・・・めんどくさいので、あらすじはこんなもんで。(爆)

この物語には悪い人が誰も出て来ない。
みんな誰かを思いやり、みんな誰かを一生懸命に愛している。

サブタイトルの「娘と生きる最後の夏」の「娘」とは、歩のことであり、また故郷で明日香の身を案じる両親にとっての娘、明日香なのだと思う。

歩も幼いながらにみんなが幸福になる方法を考えている。健気だ・・・・。

悲しいドラマのはずなのに、なぜか心がほっこりするのだ。

ドラマではラストシーンで明日香が死んじゃうシーンが無かったのが良かったな。
ノベライズでは明日香は車椅子に乗って、聡と有里の結婚式に出席してるけど・・・そんな痛々しい姿は見たくなかったし、ゆりちゃん(天海さん)には似合わない。(爆)