ずっと底辺に流れる底無しの孤独。

関係した男性の局部を1ダース2ダースと数える女、真紀。

恋愛とか結婚とか甘い将来など夢見ていない。

今、自分の中にある空洞を埋めてくれる男がいればいい。


彼女に恋人ができた。
山野は週一回彼女を抱き、月一回デートする。
彼には別の彼女がいる。

それでも真紀は山野との付き合いをやめられない。
やめてしまうことで訪れる孤独が怖いのだ。

そんなときに出会う年下の男。
かつて家庭教師をしていたときの教え子、透。

最初は電話での会話だけだった。
「会いたい」という透の言葉にも応えられなかった。

でも彼は「愛してる」と言ってくれた。
山野がけして言わない言葉。
昔の男にせがんでせがんで言わせていた言葉。

透に会った。
そしてホテルに行った。
抱けなかったのは透の方だった。

彼の屈折した暗い過去が男として女を抱けなくしてしまっていた。

真紀はすべてを受け入れた。
二人で努力しょうと。
一方で彼女は思っていた。
女とできない透は、自分から離れてはいかない・・・。

山野と別れるとき、振ったつもりだったのに
自分の方が振られたような寂しさを覚えた。

山野との付き合いは心地よかった。
他の女と二股であろうと構わなかった。

でも別れた。
透を愛してしまったから。


結局、透のイチモツは勃つようになるのだけど・・・
彼は真紀のそばにずっといてはくれないのかなぁ?
ずっと一緒にいて、めでたしめでたし・・・だったらいいのに。
彼にとって過去を知る真紀とずっと一緒にはいたくないのかなぁ?

孤独なままじゃ寂しいよ。

・・・・って、まんまな感想だな。