レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1)/有川 浩

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【story】

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ2人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいを思うようになっていた。だが、彼女はどうしても会えないという。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があったー。



ネタバレになってしまうので、
読んでいない人はこの先は読まない方がいいです。


ネットで出会う男女の物語。
メインテーマとしては、障がい者との恋愛について。かな。


最終的にはハッピーな様子でお話は終ってしまうけれど、
その後、この先はどうなるのか予想がつかないなと思いました。


お互いに絶対にわかりあえない部分があるって難しい。
でも、きっと幸せになってくれていると思います。




最初、彼女は自分の障がいを隠しているんだけど、
そのせいで起こってしまうちょっとしたズレが彼を苛立たせてしまう。

その障がいが他人から見てすぐに分かる事もあるけど、
耳が聞こえない、話せない、といったものであれば、
街でただすれ違うだけの他人には絶対にわからない。



自分が普段生活をしていて、街で全く知らない他人の言動にイラっとしたりする事もあるし、ちょっとどうかなって思ってしまう事もたまにあります。


そんな時も、もしかして・・・なんて思った事なかったな。。
読んでいて、ドキッとしてしまいました。


これからは、もうちょっと想像力を働かせてみよう。

そんな事に気付かせてくれる本でした。